★ 2026-11-04 防災・備え

冠水した道路に車で入ると危険。水深とドアの関係と、水没したときの脱出手順

冠水した道路に車で入ると危険。水深とドアの関係と、水没したときの脱出手順

大雨の中、車で走っていたら、前の道路が水につかっていた。「このくらいなら、通れるかな?」と、思ったことはありませんか?

2019年の台風19号などの大雨では、車が水没して、運転していた人や同乗者が亡くなる事故が、相次ぎました。冠水した道路に、車で入ると、何が起きるのか。水没したときの脱出の手順とあわせて、国土交通省の資料をもとにまとめます。

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水深が「床面」を超えたら、もう危険

自動車は、エンジンやモーターで動き、電気の装置で制御されています。深い水の中を走れるようには、設計されていません。水深が、車の床面を超えて、車内に水が入ると、さまざまな不具合が起きるおそれがあります。

水深で変わる車の危険水深で変わる、車の危険床面を超える電気装置の故障、エンジンやモーターの停止 ドアの下端外の水圧で、内側からドアが閉けにくくなる ドアの半分を超える内側から、ほほぼ開けられなくなる | 一情多楽
  • 電気の装置が故障して、自動スライドドアやパワーウインドウが動かなくなる
  • マフラーから水が入って、エンジンルームが傷む
  • エンジンやモーターが止まって、再び動かせなくなる

水深が床面より低くても、油断できません

  • 速く走ると、車が巻き上げた水や波が、吸気口からエンジンに入って、エンジンが止まることがあります。
  • 電気自動車やハイブリッド車は、駆動用のバッテリーに水が入ると、止まるおそれがあります。
  • 水の流れがあると、車が流されるおそれがあり、とても危険です。
  • タイヤが完全に水につかると、車体が浮いて、動けなくなるおそれがあります。

車高の低い車は、とくに影響を受けやすいので、注意が必要です。

水深とドアの関係

水深がドアの下の端にかかると、外からの水圧で、内側からドアを開けにくくなります。ドアの高さの半分を超えると、内側からは、ほとんど開けられなくなります。なお、車の内と外の水の高さが同じになるまで、水が入れば、内側からドアが開くようになります。

ドアが開かなくなる水深と、開くときドアが開かなくなる水深 水が深いほど囲かないドアの高さの半分を超えると、ほぼ開けられない 内と外の水位が同じに浸水して水位が同じになると、内側から開くようになる | 一情多楽

運転中に冠水した道路に出会ったら

  • 冠水した道路に、安易に入らない。冠水した道路は、路面が見えにくくなります。水深や、道路の端がわからない場所(アンダーパスなど)には、入らないでください。
  • 大雨のときは、早めの避難を心がける。
  • 冠水した道路で、車が動かなくなったら、早めに脱出する。
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水没しそうなとき・水没したときの脱出手順

  1. 落ち着いて、シートベルトを外す。外れないときは、シートベルトカッターなどで切ります。
  2. 窓を開けて、脱出する。水に落ちるなどして、窓が開かないときは、水面より上にある、ドアガラスか後ろのガラス(リヤガラス)を、緊急脱出ハンマーなどで割って、脱出します。
  3. ガラスが割れないときは、待つ。車の内と外の水圧の差がなくなるまで、水が入ってくるのを待って、ドアを開けて脱出します。

脱出用ハンマーで割れるのは、ふつうのガラスです。フロントガラスや、一部のドアガラスは、「合わせガラス」なので、割れません。どのガラスが合わせガラスかは、各メーカーに確認しましょう。

水没したときの脱出の3ステップ脱出の3ステップ1 ベルトを外す外れなければ、シートベべルトカッターで切る2 窓を開ける開かなければ、水面より上のガラスをハンマーで割る3 割れなければ待つ水圧の差がなくなるのを待って、ドアを開ける | 一情多楽

脱出用の道具は、手が届く場所に

緊急脱出ハンマーやシートベルトカッターは、運転者の手が、確実に届く場所に置いておきましょう。ハンマーは、新車を買うときのオプションや、自動車の販売店・用品店で買えます。

水が引いたあとも、気をつけて

  • 水が引いても、エンジンをかけないでください。
  • 火災を防ぐため、バッテリーのマイナス側の端子を外します。ただし、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車は、高電圧のバッテリーを積んでいるので、自分で対処せず、自動車整備工場などに相談してください。
  • 一度でも水につかった車は、動かせても、電気装置などが傷んでいるおそれがあります。自動車整備工場などで、点検整備を受けましょう。

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出典

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