★ 2026-10-31 情報漏洩

RAGを使うときの「混ぜるな危険」。社内文書と外部メールを分ける

RAGを使うときの「混ぜるな危険」。社内文書と外部メールを分ける

会社の中の文書やメールを、AIに検索させて、答えをつくってもらう。そんな仕組みを導入する会社が増えています。「RAG(ラグ)」と呼ばれる仕組みです。

便利ですが、混ぜてはいけないデータがあります。導入や運用に関わる人に向けて、整理します。

広告

RAGとは

RAGのしくみRAGのしくみ AIが検索知らない情報を補う 社内情報に沿う答えを得られる 結果は見えない利用者からはIPA | 一情多楽

RAGは、Retrieval Augmented Generationの略です。生成AIは、学習した知識をもとに答えを組み立てるため、特定の会社の社内規定のような、学習していない情報には答えられません。それが、ハルシネーション(もっともらしいウソ)の原因にもなります。RAGは、AIが知らない情報を、自分で検索して補う仕組みです。これで、自社の社内情報に沿った答えを得られます。

検索の結果は、一般には、利用者から見えません。どのデータを検索の対象にするかは、セキュリティの面も考えて決めます。

なぜ「混ぜるな危険」?

RAGの検索では、いろいろなデータが、チャットAIのプロンプト(入力)に取り込まれます。

  • メールのような、外部から届いたデータが検索されると、不正な指示を含む、攻撃メールも取り込まれてしまいます。AIの不正な動作を引き起こすおそれがあります。
  • 社内文書と、不正なメールの両方が、同時にプロンプトに入ると、社内の情報が、不正な指示によって、社外に流出するおそれがあります。
混ぜると危険な理由混ぜると危険な理由 外部のメール不正な指示を含むことも社内文書同時に取り込まれる 社外へ流出不正な指示でIPA | 一情多楽
検索の対象リスク
社内文書だけ外部から不正な指示が入りにくい。
外部由来のデータ(メールなど)だけ不正な指示でAIが誤作動するおそれ。
社内文書 + 外部由来のデータ社内情報が、不正な指示で社外に流出するおそれ(混ぜると危険)。
広告

運用で考えること

運用で考えること運用で考えること検索範囲を制限外部由来は分ける 対策は不完全運用でも守る 人が確認重要な判断はIPA | 一情多楽
  • RAGで検索する範囲を、適切に制限する。メールなど、外部由来のデータを、社内文書と同じ検索の対象にしない。
  • 不正プロンプトへの対策は、まだ不完全だと考えて、システムの運用の面からも、守りを考える。
  • AIの答えは、ウソを含むことがあるので、重要な判断では、人が確認する。

まとめ

RAGは、AIが検索で知識を補う仕組みです。外部から届いたメールのようなデータと、社内文書を混ぜて検索すると、不正な指示で、社内情報が流出するおそれがあります。検索の範囲を、制限しましょう。

関連記事

出典

広告