SEOに影響するカテゴリーとタグ、サイト構造について
WordPressを使い始めると疑問に思うのが「カテゴリー」と「タグ」の違いについてです。ここではその違いとサイト構成についてのお話をします。この辺りはSEOにも影響するのでしっかり整理していきましょう。
学べる項目
- カテゴリーの概念
- タグの概念
- サイト構造
私もブログをはじめてカテゴリーとタグの違いに少し悩んだわ。しかし、始めはシンプルに考えていいのよ。
しかし、あとでいろいろ知れば知るほど実は物凄く奥が深いテーマなんだけど。なぜなら、ブログやサイトの骨格であるサイト構成はカテゴリーやタグのグルーピングやディレクトリー構成、導線の作り方でそのブログ、サイトの良し悪しに大きく影響するからよ。
そして、大きなサイトを構築する場合は容易にその構成を変更できないため、初期段階で十分に予測検討し決定する必要があるからなの。
しかし、ここでは初心者向けにカテゴリーとタグの意味を簡単に説明するわね。
ココがポイント
そうね、例えば日々ブログを書いていて後であの時誰と旅行にいった?とか、あの時何たべたんだろう、って思う事あるよね。しかし、そんな時に限って見つけ出せなくてイライラするの。
そんな時、ブログの記事を大まかに「仕事」と「趣味」の話を分けてブログに載せると見やすいかなぁと思ったとすると、そう、それがカテゴリー(分類)なのよ。
WordPressの投稿では右サイドバーにあるのでカテゴリー項目があるので、記事を書くときにカテゴリーを付与したり、ブログを整理する時にカテゴリーを新規追加するのよ。
重要なポイントはカテゴリーを適切に分類する事でブログに訪れてた人がストレスなく、目的の記事に到達できる、と言う事なの。
実は、この様な状況をグーグルは様々な観点でサイトをチェックしページランクとして数値化しているのよ。SEOを意識する人は必ず確認しておいてね。
話を戻して次はタグ、例えばブログで釣りに行った話を書いた時に、この記事に関連するキーワード「Aさん」とか「釣り」などをタグとして残しておくことができるのよ。
教科書の大事なキーワードに付箋を貼っていたのと同じ、そうする事で例えば「Aさん」に関連する記事をさっとまとめて表示する事ができるので便利なのよ。
注意ポイント
タグをあまり多く作りすぎると逆に使わなくなるので、本当に後でそのタグを使うかよーく考えて作るようにしましょうね。
ココがポイント
実際のサイトを見てみよう。
カテゴリーとタグの概念が分かったところで、みなさんがいつも目にするYahoo!JAPANサイトを見てみましょう。
現在、Yahoo!JAPANでは多くのサービスが提供されています。その中でもサイトのど真ん中に位置するニュースについて見ていきましょう。
Yahoo!サイトの”ニュース”は、主要、国内、国際、経済、エンタメ、スポーツ、IT・科学、ライフ、地域の9ジャンルに分類されています。
更に、スポーツに絞るとスポーツ総合、野球、サッカー、モータースポーツ、競馬、ゴルフ、格闘技の7ジャンルに分類され多くの情報を扱っていることがよく分かります。
各々のカテゴリの関連性を見ると大カテゴリー、中カテゴリー、小カテゴリーのように徐々に対象記事が細分化され多くの記事が一つのサイトで管理されていることが良く分かります。
このような構成をもつサイトを階層型分類構造と呼びます。
階層型分類構造
ここで、野球の記事に着目するとなぜ?野球のカテゴリー配下に23,751件もの記事が置いてあるだろうか?もう少しカテゴリーを細分化したほうが良いのではないかと思いませんか?
しかし、これにはSEOの観点で色々な事が考えられます。一般的にできる限り少ないクリック数(一般的には3クリック程度)で目的の記事(ページ)に到達する事が重要とされています。【クリック階層】
これは訪問者の離脱率に関係しており、あまり深すぎると何度もクリックしなければならず訪問者は途中で諦めてしまう統計データがあるからです。
更に、グーグルのクローラーがサイト確認する時にあまりにも階層が深いと途中でクローリンクを止めてしまうとの情報があります。よって、あくまでも一般的な話ですがカテゴリーの階層は3階層程度とするような考えがあります。
但し、グーグルのエンジニアいわく実際にはクリック階層(回数)が重要なので階層を深くしても、目的の記事(ページ)にリンクを張りショートカットすればページランクは下がらないとの情報もあります。
クリック階層 クローラー ページランク
Q&Aコーナ
一つの記事にカテゴリーを複数設定しても大丈夫ですか?
対象のサイトがどのようなサイト構造なのかによります。
よく他のサイトで1記事1カテゴリーと言っているのをよく見かけますが、たいてい”階層型分類構造”のサイトをベースに話しているため複数カテゴリーは良くないと言っています。
階層型分類構造であれば確かにそうですが、”ファセット型構造”は複数カテゴリーを前提にした構造ですし、ECサイトなどは”Web型構造”と言って網目状にリンクが張られています。
階層型分類構造 ファセット型構造 Web型構造 パンくずリストメモ
因みに、カテゴリーを複数設定するとパンくずリストも複数作成されます。Googleの検索エンジンのクローラーはパンくずリストが複数あった場合、最初のパンくずリストしか採用しません(見ない)。
既存のカテゴリーを頻繁に変えてはいけないのか?
あまり変えないほうが良いです
カテゴリーはその記事(ページ)にたどり着くまでの住所であるURLに含まれている為、これを変えてしまうと既存のユーザーや外部リンク切れに繋がります。
時に、SEOにとっても外部リンクは大事な要素ですし、大きなサイトになればなるほど事前に設計するサイト構成は重要になってきます。
外部リンク