会社の資料や、お客さまの情報を、そのままチャットAIに貼りつけて、「要約して」と頼む。便利ですが、その内容は、どこへ行くのでしょうか。
クラウド型のチャットAIに、営業秘密を入れてはいけない理由と、入れる前に確かめることを整理します。個人の情報や家族の情報にも、同じ考え方が当てはまります。
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入力した内容は、運営会社に渡る
インターネット経由で使う、クラウド型のチャットAIに、営業秘密を話すと、AIの運営会社に、その営業秘密が渡ってしまいます。
- 運営会社が、やりとりを、将来のAI改良のための学習データとして、流用する場合があります。
- 自社の営業秘密を学習したAIが、その内容を、ほかの利用者に話してしまう可能性が、理屈の上ではあります。
従業員のAI利用の実態(調査の例)
AIツールへの情報漏えいの実態として、LayerX Security社の調査が、IPAの資料で紹介されています。
| 調べた内容 | 割合 |
|---|---|
| 個人アカウントで、生成AIツールを使っている従業員 | 67% |
| 生成AIツールに、データを「貼り付け」している従業員 | 77% |
| 会社から個人利用のサービスに「貼り付け」されるデータのうち、生成AIツールが受け皿になっている割合 | 32% |
会社が許可していない、個人のAIアカウントで、仕事のデータを入れる使い方を、「シャドーAI」と呼びます。気づかないうちに、情報が外に出てしまうおそれがあります。
入れる前に確かめる3つのこと
- サービスの規約:入力した内容を、学習に使うか、どう保存するか。
- 利用時の設定:入力を保存しない、学習の対象から外す、という設定ができるか。くわしくは、ChatGPTのデータ管理。学習に使われない設定、書き出し、削除などをご覧ください。
- 会社のルール:仕事で使ってよいAIか、入れてよい情報の範囲はどこまでか。
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AIに入れないほうがよい情報の例
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 会社の情報 | 営業秘密、取引先との契約、未発表の計画、社内の資料 |
| お客さまの情報 | 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴 |
| 自分や家族の情報 | マイナンバー、口座番号、パスワード、健康に関する情報 |
| ログイン情報 | IDとパスワード、認証コード |
どうしても使いたいときは
- 固有名詞や数字を、伏せたり、ダミーに置き換えたりして入力する。
- 会社が契約している、業務用のAIを使う(サービスの規約と設定を確かめたうえで)。
- AIの答えは、ウソを含むことがあるので、そのまま使わず、確認する。
まとめ
クラウドAIに入れた情報は、運営会社に渡ります。営業秘密や個人情報は入れない。入れるなら、規約と設定を確かめ、会社のルールに従う。これが基本です。
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出典
- IPA「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」(2026年4月2日公開。2026年10月31日に確認)
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