パスワードを覚えるのも、使い回さないようにするのも、たいへんですよね。そこで注目されているのが、パスワードを入力しないでログインできる「パスキー」です。
警察庁の資料では、「パスワードだけの認証はもう限界」として、パスキーの導入が呼びかけられています。この記事では、パスキーのしくみを、印鑑と手紙のやり取りにたとえて、やさしく整理します。
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パスキーとは?パスワードを使わないログインのしくみ
パスキーは、パスワード漏えいやフィッシングのリスクから利用者を守るための、より安全な認証方式です。ログインのときは、パスワードの代わりに、顔認証や指紋認証を使います。
印鑑(秘密鍵)は、スマホなどの端末の安全な領域に保存されます。サービスに提出するのは、印影にあたる公開鍵です。
印鑑にたとえると、こんなしくみ
パスキーでログインするときの流れは、印鑑を押して手紙を返すイメージです。
| ステップ | たとえ | 実際の動き |
|---|---|---|
| 1 鍵ペアの作成 | 利用者が印鑑を作って金庫に保管し、印影をサービスに提出する | 印鑑が秘密鍵、印影が公開鍵、金庫がスマホにあたる |
| 2 認証の要求 | サービスが、ランダムな文字列の手紙を送る | チャレンジの送信 |
| 3 本人確認・署名 | 利用者が顔認証や指紋認証をして、金庫から印鑑を取り出し、手紙に押印する | 電子署名 |
| 4 署名の検証 | サービスが、登録済みの印影と一致するか、手紙の内容が2と同じかを確かめる | 署名の検証 |
ログインのたびに、サービスが送ってくる「手紙」に、手元の印鑑で押印して返します。顔認証や指紋認証が、印鑑を取り出す鍵の役目をします。
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パスキーの3つのメリット
| メリット | 中身 |
|---|---|
| 漏えいのリスクが下がる | 秘密鍵は端末の安全な領域に保存されるため、漏えいの被害を抑えられる |
| 偽サイトでは認証できない | フィッシングサイトにだまされて、ログイン情報を渡してしまう被害を防ぎやすい |
| ログインがラクになる | パスワードの入力は不要。顔認証や指紋認証で、すぐにログインできる |
流出したメールアドレスへの偽メールにも備えよう
情報流出が起きると、流出したメールアドレスに、偽のメールが届くことがあります。偽のメールから偽サイトに誘導されると、さらに情報が盗まれたり、お金の被害につながったりするおそれがあります。
備えとして、次の3つを心がけましょう。
- メール内のリンクを、安易にクリックしない
- IDとパスワードを使い回さない
- パスキーなど、多要素認証を活用する
サービスを提供する事業者向けには、送信ドメイン認証技術(DMARC)を導入して「受信拒否」に設定することや、パスキーなどの多要素認証を導入することが呼びかけられています。利用するサービスがパスキーに対応しているかどうかも、ときどき確かめてみましょう。
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出典
- 警察庁 サイバー警察局便り 2026 Vol.12「パスワードだけの認証はもう限界です。」(令和8年9月)(2026年11月1日に確認)
- 警察庁 サイバー警察局便り 2026 Vol.20「フィッシングメールに注意!」(令和8年10月)(2026年11月1日に確認)
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