「AIを使ったサイバー攻撃が増える」と聞くと、不安になりますよね。でも、実際のところ、どうなのでしょうか。
AIで、システムの弱点(脆弱性)を探す技術は、少しずつ発達しています。いまのAIの得意なことと、できないこと、私たちが続けたい対策を、整理します。
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いまのAIが得意なこと
サイバー攻撃は、ITシステムの弱点を狙った、不正アクセスから始まります。いまのAIは、SQLインジェクションや、XSSのような、一般的でよくあるタイプの弱点を、粘り強く探し出せる能力をもっています。そのため、典型的なサイバー攻撃が、AIの悪用によって、手助けされるおそれがあります。
いまのAIが、まだできないこと
一方で、いまのAIは、高度で、想定外と言えるような弱点を見つけ出せる水準には、到達していません。
AIが探知した弱点の範囲
アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)が開いた、2年越しのコンテストで、AIが最終的に探知した弱点は、主に、次のような範囲に収まるとされています。どれも、従来から知られている、典型的な弱点です。
| 順位 | 弱点の種類 |
|---|---|
| 1 | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
| 2 | 境界外書き込み |
| 3 | SQLインジェクション |
| 4 | クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF) |
| 5 | パストラバーサル |
| 6 | 境界外読み取り |
| 7 | OSコマンドインジェクション |
| 8 | 解放済みメモリの使用(Use After Free) |
| 9 | 認可の欠如 |
| 10 | 危険なタイプのファイルの無制限アップロード |
| 11 | コードインジェクション |
| 12 | 不適切な入力検証 |
| 13 | コマンドインジェクション |
| 14 | 不適切な認証 |
| 15 | 不適切な権限管理 |
上の表は、典型的な弱点の一覧(CWEの順位)です。
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だから、撃退法は「従来どおり」
AIが扱える弱点が、従来のものと変わらないということは、従来のセキュリティ対策が有効ということです。基本の対策を、しっかり続けましょう。
- OSやソフト、アプリを、最新の状態に更新する。
- パスワードを使いまわさず、多要素認証を使う。
- メールやSMSのリンクを、安易に押さない。
- サイトを運営している場合は、公開しているアプリの点検と、修正プログラムの適用を行う。
事業者向けの点検は、情報漏えいを防ぐ事業者の点検リスト。IPAが示した3つの点検と対策の記事にまとめています。
まとめ
AIは、よくある弱点を探すのが得意ですが、高度で想定外の弱点までは、まだ見つけられません。だから、対策は従来どおり、基本の徹底が有効です。ただし、AIの状況は変わるので、新しい情報にも、目を向けておきましょう。
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出典
- IPA「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」(2026年4月2日公開。2026年10月31日に確認)
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