寒い季節に欠かせない暖房器具。実は、毎年多くの火災事故が起きています。
製品評価技術基盤機構(NITE)の情報をもとに、使い始めの点検ポイントと、使用中の注意をまとめました。
事故の現状
- 2020年から2024年の5年間に、NITEに通知された主な暖房器具の事故は596件。
- そのうち、電気ストーブ・ファンヒーター(電気暖房器具)と、石油ストーブ・ファンヒーター(石油暖房器具)の事故が、約8割を占める。
- NITEのアンケート(2025年3月、15〜89歳の男女19,297名)でも、電気・石油ストーブともに、最も多かった回答は「可燃物の接触」。
電気暖房器具の4つの点検ポイント
- 電源コードや電源プラグが、変形・破損していないか。コンセントがたこ足配線になっていないか。
- 本体に、変色や変形、バチバチという異音、焦げ臭いにおいなどの異常がないか。
- 転倒時オフ機能が正常に作動するか(取扱説明書に従って確認)。
- リコール対象製品ではないか(NITEの「SAFE-Lite」や、消費者庁のリコール情報サイトで検索できる)。
石油暖房器具の4つの点検ポイント
- ほこりがたまっていれば取り除く。使い始める前と、シーズン中にも定期的に掃除する。
- 対震自動消火装置が、正しく作動するか確認する。方法は製品ごとに違うので、取扱説明書に従う。
- 燃料は新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油は使わない。灯油とガソリンは別の場所で保管して、誤給油を防ぐ。
- 給油口のふたが確実に閉まっていることと、漏れがないことを確認する。給油は、必ず先に消火してから行う。
使用中の注意(+1)
電気・石油の暖房器具に共通して多いのが、「可燃物の近接」による事故です。次の点に気をつけましょう。
- 暖房器具と壁や可燃物との距離は、取扱説明書で指定された距離を確保する。
- 洗濯物は、暖房器具の近くで乾かさない。
- カーテンや布団など、燃えやすく動くものにも注意する。
- 冬は重ね着で衣服が厚くなり、過熱や着火に気づきにくい。衣服と熱源との距離を意識する。
- ペットを飼っている場合は、タオルや衣類が電気ストーブのそばに動かされることもある。部屋を留守にするときは、電源スイッチを切り、コンセントを抜く。
異常を感じたら
異常があれば、すぐに電源スイッチを切って、電源プラグを抜き、メーカーに相談してください。
出典
- 製品安全情報マガジン Vol.488「暖房器具の事故」|製品評価技術基盤機構(NITE)(2026年10月12日に確認)
