ニュースで、「重大な脆弱性が見つかりました」「更新してください」と聞くことがあります。でも、「脆弱性」って、そもそも、なんのことなのでしょうか。
この記事では、脆弱性とは何か、放置するとどうなるのか、更新が大切な理由を、やさしくまとめました。
脆弱性って、なに?
脆弱性(ぜいじゃくせい)は、パソコンのOSやソフトウェアで、プログラムの不具合や、設計のミスが原因で生まれる、セキュリティ上の欠陥です。「セキュリティホール」とも呼ばれます。
家の「鍵のかけ忘れ」や、「壁の穴」にたとえると、分かりやすいかもしれません。穴がある家には、泥棒が入りやすくなります。同じように、脆弱性があるソフトには、攻撃者が入り込みやすくなります。
放置すると、何が起きるの?
脆弱性を放置すると、外からの攻撃や、ウイルス(ワーム)への感染に、利用されるおそれがあります。パソコンなどの利用者側(クライアント)でも、サイトを動かしている側(サーバー)でも、大事な問題です。
- サイトの改ざん:不正アクセスで、サイトの内容を書き換えられます。
- 踏み台にされる:ほかのコンピュータを攻撃するための、足がかりに使われます。
- ウイルスの発信源にされる:自分の機器から、ウイルスが広がってしまいます。
パソコンだけではありません。家電やカーナビなど、インターネットにつながる機器も、ソフトウェアに脆弱性があれば、同じリスクがあります。
修正の前に狙われる「ゼロデイ攻撃」
脆弱性が見つかってから、メーカーが修正プログラムを配るまでの間に行われる攻撃を、ゼロデイ攻撃といいます。修正の検討や開発には、時間がかかることが多く、完全に防ぐのは難しいのが現状です。
こうした場合は、公表された脆弱性の内容を確かめて、危険な行為を避けることが大切です。修正プログラムを適用するまでは、特に注意しましょう。
2026年10月の例:PHPの脆弱性
2026年10月には、サイトを動かすプログラム「PHP」の、2つの脆弱性が見つかり、「PHP2Shell」と呼ばれました。悪用されると、遠隔の第三者に、好きなプログラムを動かされるおそれがあります。開発元は、修正した新しいバージョンを公開しました。くわしくは、PHPの重大な脆弱性「PHP2Shell」とは?をご覧ください。
このように、脆弱性が見つかったら、修正されたバージョンに、更新することが基本の対策です。
脆弱性への対策:更新(アップデート)
- OSやソフトウェアを、アップデートする。修正プログラムで、脆弱性をふさぎます。Windowsなら、Windows Updateなどで対応できます。
- 一度ふさいでも、新しい脆弱性は見つかる。更新の情報を集めながら、できるだけ早く、アップデートしましょう。
- サポートが切れたソフトは、使わない。修正が提供されないため、危険です。くわしくは、サポートが切れたソフトは危ない?をご覧ください。
- 家電やカメラなど、つながる機器も、更新を確認する。くわしくは、ネットにつながる家電・カメラの5つのルールをご覧ください。
まとめ:脆弱性は「見つかる」もの。更新で、ふさぐ
脆弱性は、どんなソフトにも、見つかる可能性があります。大切なのは、見つかったときに、すぐ更新することです。「更新してください」というお知らせは、後回しにせず、早めに対応しましょう。
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出典
- 脆弱性とは?|国民のための情報セキュリティサイト|総務省(2026年10月24日に確認)
- PHPの脆弱性対策について(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619:PHP2shell)|IPA(2026年10月24日に確認)
