★ 2026-11-04 防災・備え

竜巻から身を守る。「竜巻注意」が出たらどうする?近づくサインと行動

竜巻から身を守る。「竜巻注意」が出たらどうする?近づくサインと行動

空が急に暗くなって、冷たい風が吹いてきた。そんな経験はありませんか?それは、竜巻などの激しい突風をもたらす「積乱雲」が近づいているサインかもしれません。

竜巻は、起きる範囲が狭くて、すぐに終わるのに、一度起きると大きな被害が出ます。サインに気づくポイントと、「竜巻注意」の情報が出たときや、間近に迫ったときの、身の守り方をまとめます。

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竜巻は、どのくらい起きるの?

日本では、平均して、年に約20個の竜巻が確認されています(2007〜2025年、海上の竜巻を除く)。1つの市町村でみれば、90年に一度程度の、とてもまれな現象です。それでも、起きると、家が壊れたり、車がひっくり返ったり、飛んできたものがぶつかったりして、短い時間で大きな被害が出ます。

たとえば、2025年9月5日に、静岡県の牧之原市と吉田町で起きた竜巻では、死者が1名、負傷者が86名、全壊した家が76棟、半壊が292棟でした。

竜巻の被害の大きさ竜巻の被害の大きさ 年に約20個日本で確認される竜巻(2007〜2025年の平均) 90年に一度1つの市町村でみた発生の頻度 短時間で被害家の倒壊、車の転倒、飛来物の衝突出典: 気象庁 | 一情多楽

積乱雲からは、「ダウンバースト」や「ガストフロント」と呼ばれる突風も、よく起きます。竜巻と同じように、短い時間で大きな被害が出ることがあります。

積乱雲が近づく3つのサイン

積乱雲は、背が高くて、分厚い雲です。成長中は、てっぺんがカリフラワーのようにもくもくして、発達すると、キノコの傘のような形になります。底は太陽の光をさえぎるので、真っ黒に見えます。次のような変化を感じたら、積乱雲が近づいているサインです。

  • 真っ黒い雲が近づいてきた
  • 雷の音が聞こえてきた
  • 急に冷たい風が吹いてきた

このあと、まもなく激しい雨と雷が来て、竜巻などの激しい突風が起きるおそれもあります。サインに気づいたら、すぐに安全な場所に避難しましょう。

積乱雲が近づく3つのサイン積乱雲が近づく3つのサイン 真っ黒い雲真っ黒い雲が近づいてくる 雷の音雷の音が聞こえてくる 冷たい風急に冷たい風が吹いてくる出典:気象庁 | 一情多楽

「気象防災速報(竜巻注意)」が出たら

これまで「竜巻注意情報」と呼ばれていた情報は、2026年5月から、「気象防災速報(竜巻注意/竜巻目撃)」に名前が変わりました。積乱雲の下で起きる、竜巻やダウンバーストなどの激しい突風に注意を呼びかける情報で、雷注意報を補う情報です。有効なのは、発表から約1時間です。

  • 竜巻注意: 竜巻などが起きやすい気象状況になったときに出ます。
  • 竜巻目撃: 目撃情報が得られて、さらに竜巻などが起きるおそれが高まったときに出ます。

出たときの行動は、3ステップ

  1. 空の様子に注意する。空が急に真っ暗になる、大粒の雨が降り出す、雷が鳴るなど、積乱雲が近づくサインがあれば、頑丈な建物に避難します。
  2. 空に変化がなければ、すぐの行動は不要です。竜巻は、起きる時間が短く、場所もとても狭い範囲なので、情報が出た地域でも、必ず出会うわけではありません。
  3. 「竜巻ナウキャスト」を、こまめに見る。10km四方ごとに、竜巻などの起きやすさを示す情報で、1時間先までの予測を、10分ごとに更新します。

人が大勢集まる屋外の行事や、高い所での作業のように、避難に時間がかかる場面では、前もって気をつけておきましょう。半日〜1日前の「気象解説情報」で、「竜巻などの激しい突風のおそれ」と書かれたときや、数時間前の雷注意報に「竜巻」と書かれたときから、早めの避難を心がけます。

竜巻の情報が出たときの3ステップ竜巻の情報が出たときの行動 空を見る空の様子に注意する サインがあれば避難近くの頑丈な建物へ移動する ナウキャスト巻ナウキャストをこまめに確認する | 一情多楽
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竜巻が間近に迫ったときの身の守り方

次のような特徴があれば、あなたの身に、危険が迫っています。

  • 雲の底から地上へ伸びる、漏斗(ろうと)のような雲が見える
  • 飛んできたものが、筒のように舞い上がっている
  • 「ゴー」という、ジェット機のような音がする
  • 気圧の変化で、耳に異常を感じる

家の中にいるとき

  • 窓から離れる
  • 地下室か、一番下の階へ移動する
  • できるだけ家の中心に近い、窓のない部屋に移動する
  • 顔を下に向けて、できるだけ低くかがみ、両腕で頭と首を守る

オフィスビルや高層ビルなどにいるとき

  • 窓のない部屋や廊下などへ移動する。ガラスのある場所からは離れる
  • ビルの階段室も、避難場所になる。可能なら、下の階へ移動する
  • エレベーターは、止まるおそれがあるので、乗らない

外にいるとき

  • 近くの頑丈な建物に避難する
  • 建物がなければ、飛んでくるものから身を守れる物陰で、頭を抱えてうずくまる
  • 強い竜巻では、車も飛ばされるおそれがあるので、車の中でも、頭を抱えてうずくまる

「まさか」ではなく「いつかは」

災害は、「まさか」ではなく、「いつかは」起きるものです。人には、「たぶん大丈夫」「自分は大丈夫」と考えてしまう傾向があります。いざというときは、その考えを捨てて、安全を第一に動きましょう。単独の積乱雲による激しい現象は、30分から1時間くらいで弱まることが多いので、ナウキャストで状況を確かめながら、安全な場所で、過ぎるのを待ちます。

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出典

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