★ 2026-10-30 防災・備え

山の遭難を防ぐ6つのポイントは?登山計画書・装備・下山の注意

山の遭難を防ぐ6つのポイントは?登山計画書・装備・下山の注意

紅葉のきれいなこの季節、山に出かけてみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

でも、山では季節を問わず、年間を通して多くの事故が起きています。低い山だからと油断はできません。山の遭難のおもな原因と、事故を防ぐ6つのポイント、持ち物、万一のときの連絡先をまとめました。

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山の遭難は、どのくらい起きている?

令和6年(2024年)の山岳遭難は、2,946件・3,357人でした。そのうち、亡くなった人と行方不明の人は300人です。令和2年から3年連続で増えていましたが、令和6年は前の年より減りました。

  • 年齢:遭難した人の約50%が60歳以上です。亡くなった人・行方不明の人では、60歳以上が64%にはね上がります
  • 原因:1位は「道迷い」で30.4%。次いで「転倒」20.0%、「滑落」17.2%です
  • ひとりの登山:単独登山で遭難すると、複数で登ったときより、行方不明や死亡になる割合が高くなります

遭難した人の約半数は無事に救出されていますが、行方不明になったり、亡くなったりするケースも少なくありません。体力は年齢とともに落ちるものです。自分の体力に合った計画を立て、無理をしないことが大切です。

山岳遭難の原因の上位3つの図解山の遭難、原因の上位3つ 道迷い30.4%いちばん多い原因。迷ったら元の道へ引き返す 転倒20.0%疲れがたまる下山のときに特に注意 滑落17.2%危険な場所をコースの下調べで把握出典:政府広報オンライン(令和6年) | 一情多楽

山の事故を防ぐ6つのポイント

(1)事前の情報収集を万全に

登る山の地形や登山道、過去の事故の情報を調べて、装備、服装、ルート、日程の参考にしましょう。天気予報も確認して、天気が悪くなりそうなら、中止か延期をおすすめします。山の天気は変わりやすいので、登山中も、携帯ラジオなどでこまめに気象情報を見ましょう。

(2)無理のない登山計画を

体力や体調、経験に合った山とコースを選びます。滑落しやすい場所や、山小屋・避難施設の場所、営業しているかどうかも調べ、回避コースも把握しておきましょう。下山までにかかる時間を考え、休憩も入れて、ゆとりのある日程にします。日が暮れると山道は急に暗くなるので、明るいうちに下山できる計画にしましょう。

(3)登山計画書を作って提出

氏名や連絡先、日程、コースなどを「登山計画書(登山届・入山届・登山者カードとも呼ばれます)」にまとめ、登山口の「登山届ポスト」や、自治体、その山を管轄する都道府県警察などに提出します。家族や職場にも共有しておくと、万一のとき、すばやい捜索・救助の手がかりになります。インターネットで作成・提出できるサービスもあります。

低い山でも遭難は起きています。標高にかかわらず、作って出しましょう。下山したら、提出先に報告するのも忘れずに。

(4)服装・地図・通信手段などの装備を万全に

くわしくは、このあとの「持ち物と服装」で紹介します。

(5)冷静に状況を判断して、慎重に行動

天気の急変や、不十分な装備、体力的に無理な計画の強行が、遭難の大きな要因です。当日や登山中に天気が悪くなることも、疲れで体調が悪くなることもあります。予定しているからと無理に進むのは、とても危険です。早めに中止するか、引き返しましょう。

(6)下山のときこそ、細心の注意を

いちばん注意が必要なのは、下山です。遭難事故は下山のときに多く起きています。足腰に疲れがたまり、転倒や滑落の危険が高まるので、足元に気をつけて、ゆっくり進みましょう。

下ばかり見て歩くと、登山道の看板を見落とし、まちがった道に入ることがあります。迷ったら、そのまま下らず、元の道に引き返します。登山道に戻れないときは、木のない開けた場所や尾根など、救助隊に見つけてもらいやすい場所で、体力を温存して待ちましょう。

山の事故を防ぐ6つのポイントの図解山の事故を防ぐ6つのポイント 情報収集地形、過去の事故、天気予報を調べる 無理のない計画明るいうちに下山できる日程にする 計画書を提出登山口や警察へ。家族にも共有する 装備を万全に雨具、防寒具、地図、通信手段を用意 早めの判断無理せず中止、または引き返す 下山こそ慎重に事故が多い下山は、ゆっくり足元を見て出典:政府広報オンライン | 一情多楽
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持ち物と服装

  • 服装:山の天気は変わりやすく、雨風に当たると体が冷えます。気温や天気に合わせて着たり脱いだりしやすいものを選び、雨具(レインウェア)と防寒具は必須です。靴は、その山に合った登山靴やトレッキングシューズを。体力に不安があるなら、トレッキングポールもおすすめです
  • その他の装備:帽子、手袋、救急用具、水、非常食、ヘッドランプも忘れずに
  • 地図・コンパス:道迷いを防ぐため、地図とコンパスを持ち、スマホの登山地図アプリも併用しましょう
  • 通信手段:携帯電話や無線機を、予備バッテリーも含めて必ず持ちます。GPS機能があれば、現在地を正確に伝えられます。ただし、山では通話できる範囲が限られ、バッテリーの残りにも注意が必要です

万一、遭難したら

救助が必要なときの通報先は、110番または119番です。提出した登山計画書や、避難している場所のGPSの位置情報があると、捜索する場所を絞り込みやすくなります。ただし、場所の地形や天気によっては、ヘリコプターでの救助ができないこともあります。

令和5年(2023年)4月からは、スマホで現場を撮影して警察に送れる「110番映像通報システム」も本格的に運用されています。送られた景色の画像から居場所がわかり、救助につながった例もあります。

遭難したときの通報先の図解遭難したときの連絡と備え 110番・119番救助が必要なときの通報ウロ 110番映像通報スマホで現場を撮影して警察に送れる 位置情報計画書と GPS が捜索の手がかりに出典:政府広報オンライン | 一情多楽

山のレジャーは、準備しだいで、ぐっと安全になります。計画書を出して、無理せず、元気に帰ってくるところまでが登山です。

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出典

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