★ 2026-11-04 防災・備え

長周期地震動とは?高層ビルが長く揺れる理由と、緊急地震速報後の行動

長周期地震動とは?高層ビルが長く揺れる理由と、緊急地震速報後の行動

大きな地震のとき、遠く離れた場所の高層ビルで、船に乗っているような揺れを感じた、という話を聞いたことはありませんか?震度は小さいのに、高いビルの上のほうでは、大きく、長く揺れることがあります。

それが「長周期地震動」です。どんな揺れで、緊急地震速報が出たら、どう動けばいいのか。マンションや商業ビルにいるときの行動と、備えをまとめます。

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長周期地震動って、どんな揺れ?

揺れが1往復するのにかかる時間を、「周期」といいます。地震が起きると、さまざまな周期の揺れが生まれます。ガタガタと小刻みに揺れる、周期の短い揺れのほかに、大きな地震では、船に乗っているような、周期の長い揺れが起きます。これが「長周期地震動」です。

長周期地震動の3つの特徴長周期地震動の3つの特徴 大地震ほど大きい震源が浅くて大きな地震ほど起きやすい 遠くまで届く数白キロロ離れた場所でも大きく長く揺れる 高層階ほど揺れるビルの固有周期と一致すると「共振」する | 一情多楽

3つの特徴

  • マグニチュードが大きいほど、大きくなる。とくに、震源が浅くて大きな地震ほど、起きやすくなります。
  • 数百キロ離れた場所でも、大きく長く揺れる。周期の短い揺れより、弱まりにくく、遠くまで伝わります。
  • ビルの高層階ほど、揺れやすい。建物には、それぞれ揺れやすい周期(固有周期)があり、地震の周期と一致すると「共振」して、大きく揺れます。震度が小さくても、高層階で大きな揺れになることがあります。

どんなことが起きるの?

周期の短い揺れでは、一戸建てや低層の建物が強く揺れますが、数秒から数十秒で収まるのが、ほとんどです。長周期地震動では、高層ビルが長い時間、大きく揺れ続けることがあります。建物に大きな変形が生じたり、高層階で家具が倒れたり、大きく動いて、人にぶつかったりする危険があります。

2011年の東北地方太平洋沖地震では、東京23区(最大震度5強)の高層ビルで、天井の落下、スプリンクラーの故障、エレベーターの障害などが起きました。震源から約700km離れた大阪市(最大震度3)のビルの高層階でも、エレベーターが止まって閉じ込められる事故や、内装材・防火扉の破損などがありました。

「震度」では、わからない。「長周期地震動階級」

震度は、原則として、地表や低層の建物の1階に置いた震度計で測った値なので、高層階の揺れの大きさは、表せません。そこで、「長周期地震動階級」という、別の指標が使われます。階級は、1から4までの4段階です。

震度と長周期地震動階級のちがい震度と長周期地震動階級 震度地表や低層の建物の1階の揺れ。高層階の揺れは表せない 長周期地震動階級階級1〜4の4段階。高層ビルの揺れの大きさを表す出典: 政府広報オンライン | 一情多楽
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緊急地震速報が出たときの行動

2023年2月から、「最大震度5弱以上」の予想で、震度4以上の地域に出す緊急地震速報に加えて、「長周期地震動階級3以上」を予想した地域にも、緊急地震速報が出されるようになりました。震源に近い地域に出たあと、長周期地震動が予測される別の地域に、追加で出ることもあります。

高層ビルで働いたり、高層階に住んだりしていなくても、高層の商業ビルへ買い物に行ったときなどに、揺れにあう可能性があります。緊急地震速報を見聞きしたら、まずは、安全な場所で身を守りましょう。慌てて逃げると、落ちてくるものや、倒れる家具に巻き込まれて、危険です。

マンションの室内で

  • 頭を守って、固定された丈夫な机の下などの、安全な場所に避難する
  • 大きな揺れで飛ばされないように、体勢を低くする
  • 無理に火を消そうとしない

商業ビルや大きなお店で

  • 安全な場所で、頭を守り、揺れに備えて、安全な姿勢をとる
  • 吊り下がっている照明の下から離れる
  • あわてて、出口や階段に殺到しない
  • 施設の係員や館内アナウンスの指示があれば、従う

エレベーターの中で

  • 最寄りの階で止めて、すぐに降りる
  • 移動のときは、絶対にエレベーターを使わない
場所別の行動速報が出たときの場所別の行動 マンション丈夫な机の下へ。無理に火を消さない 商業ビル照明の下から離れる。出口に殺到しない エレベーター最寄りの階で止めて、すぐ降りる | 一情多楽

備えておきたいこと

マンションやオフィス、商業ビルでは、震源から遠く離れていても、長周期地震動の揺れが来ることがあります。事前に、安全な場所を確認して、地震が起きたときの動き方を決めておくことが大切です。家具やオフィス機器の固定も、見直しましょう。

  • 寝る場所の近くには、できるだけ家具を置かない
  • 背の低い家具にする
  • キャスター付きの家具は、キャスターロックで動かないようにする
  • 棚に収納するときは、重い物を下にする
  • 本棚には、本が落ちてこないように、落下防止バーをつける
  • 吊り下げ式の照明は、ワイヤーで固定する

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出典

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