「AIを学べば、仕事に強くなれる」「AIで副業を始めよう」。SNSの広告で、そんな言葉を見かけて、気になったことはありませんか?
AIの講座や、副業のスクールをめぐる、高額な契約のトラブルが、増えています。国民生活センターの発表をもとに、相談の傾向と、契約する前に確かめたいことを、整理します。
AI講座・SNS運用講座の相談が、増えています
国のリスキリング(学び直し)の支援や、副業・兼業への関心の高まりを背景に、ビジネス講座の需要が広がっています。AI講座やSNS運用講座などの相談は、増加傾向です。ビジネス講座の相談は、2025年度は3,551件で、2020年度の1,169件から、約3倍になっています。

勧誘の入り口が、変わってきました
以前は、SNS広告から、通信販売で契約するケースが多くありました。近年は、SNS広告で知った事業者から、Web会議サービスなどで勧誘されて、契約するケースが見られます。これは、特定商取引法の「電話勧誘販売」にあたる場合があります。
- 電話勧誘販売の相談は、増える傾向にあります。
- 通信販売より、契約金額が高くなる傾向があります。
平均の契約金額は、数十万円
- 通信販売: 2025年度の平均は64万円
- 電話勧誘販売(Web会議での勧誘を含む): 2025年度の平均は87万円(2024年度は99万円)

こんな手口・事例があります
- SNS広告から、メッセージアプリへ誘導。説明会を受けて、契約に至ります。
- 講座の勧誘だと知らされずに、Web会議につながされる。
- 副業の採用面接を装う。副業の面接に応募したら、65万円のビジネス講座の契約になっていた、という事例があります。事業者間の契約なので、解約できないと言われたそうです。
- クレジットで、高額の契約をさせる。Web会議で説明を受けて、総額100万円を超えるクレジットを組み、オンラインのAI講座を契約。支払いが難しくなった、という事例があります。
- 内容が、期待とちがう。講座の内容や難しさが、広告や勧誘の印象と、ちがっていた。
- 解約の条件が、きびしい。契約したあとで、きびしい解約条件があることを知った、という相談があります。
契約する前に、確かめたいこと
- 広告や勧誘の言葉だけで、決めない。講座の内容や難しさを、細かく確かめます。
- その場で、契約しない。Web会議で勧められても、冷静に検討します。突然、高額な講座を勧められたり、説明が不十分だったりしたら、きっぱり断りましょう。
- 月々ではなく、総額を確かめる。とくに、長期・高額の契約をクレジットで払うときは、本当に払えるかを、慎重に考えます。
- 解約の条件を、契約の前に確かめる。
- 不安を感じたら、すぐに相談する。

AIは、学び方も、いろいろあります
AIの使い方は、高額な講座を契約しなくても、学べます。ChatGPTやClaudeは、無料で試せますし、公的な機関の資料や、各社のヘルプも、公開されています。まずは、無料で、手を動かしてみることをおすすめします。
困ったときの相談先
消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターなどを、案内してもらえます。契約してしまったあとでも、早めに相談しましょう。
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出典
- 国民生活センター「ビジネス講座のトラブルにご注意」(2026年9月16日公表)(2026年10月25日に確認)
