パネルに、かたつむりが這ったような、うす茶色の線が出ていることがあります。接続箱の中に、水がたまったり、ネズミが入ったりすることもあるそうです。見つけたら、どうすればいいのでしょうか。
この記事では、保守点検のガイドラインにある、パネルの変色と、機器への水・小動物の侵入について、やさしくまとめました。
パネルの変色「スネイルトレイル」
「スネイルトレイル」は、パネルのセルの表面に出る、かたつむりが這った跡のような変色です。見た目の症状の名前で、パネルのメーカーのあいだで知られています。
- 原因。パネルの内部のセルに、目では見えない細かいひび(マイクロクラック)があり、そこから水分がしみ込んで、ひびの道すじに沿って、変色が出ます。
- すべてのマイクロクラックで、スネイルトレイルが出るわけではありません。ただ、すべてのスネイルトレイルは、マイクロクラックが原因です。
見つけたときの対応
- 安全性や、発電性能の低下が認められるときは、パネルの交換が検討されます。
- 低下が認められなくても、長い目で見ると、発電量の低下に影響する可能性があるので、経過を見て、記録を残すことがすすめられています。写真と日付を残しておきましょう。
- ガラスのひび割れなど、破損があるときは、パネルのメーカーに相談します。
接続箱への、水の浸入
接続箱(パワコン内蔵型を含む)には、箱の傷みや、結露、つながっている配線の管から、水が入ることがあります。
- 見るところ。箱の中に水があるか。箱の底に、水が入った跡の線がないか。
- 対応。水の出どころを、つきとめて、ふさぎます。あとから入った水を流すために、メーカーが認めた「水抜き穴」を、足すこともあります。
- ドアのパッキン(ガスケット)。屋外では、すり減りやすい部品です。傷みが大きいときは、交換がすすめられています。
水が入ったり、たまったりすることは、故障や発火の要因になり得るので、箱の防水の性能を、保ちます。
箱の「さび」と「劣化」
金属の箱が、さびると、アース(接地)の接続が傷み、水分やごみ、ネズミなどの小動物が入る原因になります。樹脂の箱も、雨風に当たると、時間がたつにつれて劣化して、同じ問題が起こります。最終的に、中の機器の電気の故障につながるおそれがあります。
- 軽いさびは、きれいにして、さびの進行を防ぐシーリング剤を塗ると、抑えられることがあります。
- 大きく傷んだ箱は、取り替えます。
ごみと、小動物の侵入
設置の環境によっては、箱の中に、ごみがたまったり、ネズミやムササビなどの小動物、昆虫が入ったりします。入り口になる穴やすき間がないかを確認して、あれば、ふさぎます。すでに入っているごみは、取り除きます。パワコンの内側にも、水分、小動物、昆虫、ほこりが入った兆候がないかを、目で見て確認します。
機器のまわりに、物を置かない
機器の通気や熱を逃がすために、パネルの下や、パワコンの土台のまわりには、ごみや物を置かないようにします。火災のリスクを減らすため、燃えやすい物は、パワコンのまわりに置いてはいけません。
ふつうの家庭で、できること・できないこと
- できること。地上から見える範囲で、パネルの変色や、機器のまわりの物、箱の外側のさびや、傷み、水が出た跡がないかを、見る。見つけたら、写真を撮って、記録する。
- しないこと。接続箱や、パワコンのふたを開けること。屋根に上ること。内部は、感電の危険があるため、専門の技術者が点検します。
気になる変化があったら、販売店や施工店、機器のメーカーに連絡しましょう。点検の全体は、屋根の太陽光は4年に1回の点検で何を見る?の記事をご覧ください。
まとめ:変色・水・小動物は、写真を撮って、専門家へ
スネイルトレイルは、パネル内部の細かいひびが原因の変色です。接続箱への水の浸入や、小動物の侵入は、故障や発火の要因になり得ます。見つけたら、触らずに、写真を残して、販売店や施工店に連絡しましょう。
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出典
- 太陽光発電システム保守点検ガイドライン(2019年12月改訂)|日本電機工業会・太陽光発電協会(2026年10月24日に確認)
