★ 2026-11-02 再エネ・蓄電池

屋根の太陽光は4年に1回の点検で何を見る?屋根・防水まわりの項目

屋根の太陽光は4年に1回の点検で何を見る?屋根・防水まわりの項目

屋根の太陽光発電は、点検をするときに、何を見るのでしょうか。「雨漏りは、どこを見るの?」という疑問もあると思います。

この記事では、太陽光発電システムの「保守点検ガイドライン」(日本電機工業会と太陽光発電協会が作成、2019年12月改訂)にある、屋根設置のシステムの点検項目を、屋根と防水を中心に、やさしくまとめました。

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日常点検と、定期点検の違い

  • 日常点検。システムの所有者、または専門の技術者が行います。毎月1回程度と、地震、台風、悪天候、火災、落雷などのあとに、目で見て確かめます。異常があれば、点検の専門業者に頼みます。
  • 定期点検。専門の技術者が行います。設置から1年目に行い、その後は、4年に1回程度が目安です。日常の見回りでは分からない、設備の劣化や、すり減りを確かめます。

パワーコンディショナのメーカーが、精密な点検や、消耗する部品の定期的な交換を決めている場合は、それに従います。

日常点検と定期点検。日常は所有者か専門技術者が月1回程度と悪天候のあと、定期は専門技術者が1年目と4年に1回程度日常点検と定期点検 日常点検月1回程度・悪天候のあと(目視) 定期点検1年目と、4年に1回程度 | 一情多楽

日常の目視で見る、屋根まわり

  1. 日当たりをさえぎる物。植物が茂っていないか。衛星放送のアンテナなど、新しい障害物がないか。
  2. 防水層を貫通する場所。屋根の防水層に穴をあけて固定している場合は、コーキングなどの防水処理がされていて、水が入った兆候がないこと。屋根裏に雨漏りの跡がなく、野地板が腐っていないこと。
  3. 排水。排水が十分で、排水口が詰まっておらず、パネルの近くに、水たまりができた兆候がないこと。
  4. 配線を通す管。腐食、すり減り、破損がなく、無理な力がかかっておらず、管の中に水がたまっていないこと。

屋根の上の確認は、危険です。自分で屋根に上らず、地上から見える範囲で行い、気になるところは、専門の業者に任せましょう。なお、ガイドラインでは、屋根の防水層の確認は、確認が容易にできる範囲とし、パネルと関係のない、建物本体の点検は、対象外としています。

定期点検で見る項目(屋根設置・目視を中心に)

屋根

  • 屋根ふき材。破損や、位置のずれがないか。すき間や、ずれがなく収まっているか。金属屋根などに、さびが出ていないか。
  • 屋根裏。野地の裏や、天井裏に、結露や、雨漏りの跡がないか。
  • 排水路。目詰まりや、決まった道以外の水たまりがないか。
屋根まわりで見ること。防水処理のコーキング、屋根裏の雨漏りの跡、排水屋根まわりで見ること 防水処理貫通部のコーキングに異常なし 屋根裏雨漏りの跡・野地板の腐食 排水排水口の詰まり・水たまり日本電機工業会・太陽光発電協会 | 一情多楽

パネル(太陽電池アレイ)

  • パネルの表面や、フレームの、著しい汚れ、きず、破損、変形、さび、腐食がないか。
  • コネクタが、しっかり結合されているか。
  • ケーブルに、著しい汚れ、さび、きず、破損がなく、引っ張る力が強くかかっていないか。
  • 配線の管(電線管)が、正しく固定されているか。
  • 接地線(アース)に、腐食や、断線、外れがないか。
  • 影になるもの(木、電柱、アンテナ)や、鳥の巣が、安全や性能に、大きな影響を与えていないか。

架台

  • 変形、きず、さび、腐食、破損がないか。塩害の地域では、特に、さび・腐食・破損を確認します。
  • ボルトやナットに、緩みがないか。固定の強さに、不足の心配がないか。

接続箱(パワコン内蔵型も含む)

  • 外箱の腐食や破損、固定ボルトの緩み、扉の開け閉めや施錠。
  • 外箱の中に、ほこり、雨水、虫、小動物の侵入がないか。
  • 防水処理。コーキングなどの防水処理に異常がなく、雨水などの水が入った跡がないか。水抜き穴などの処理がされているか。
  • 端子台や内部の機器に、緩みや脱落がないか。ヒューズ、逆流防止ダイオード、避雷器、断路器に異常がないか。
  • 周囲に物が置かれていないか(火災の危険を減らすため)。
定期点検で見る主な場所。屋根ふき材、架台、接続箱の内部定期点検で見る主な場所 屋根ふき材破損・ずれ・さび 架台さび・ボルトの緩み 接続箱内部・防水処理・端子日本電機工業会・太陽光発電協会 | 一情多楽

測定や操作での確認

専門の技術者は、目で見るだけでなく、スイッチの開閉操作、接地抵抗、絶縁抵抗、回路ごとの電圧などを、測って確かめます。これは、専門の道具が必要な作業なので、所有者が行うものではありません。

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20年目の目安

パネルを外さないと裏面の構造を確かめられないタイプ(屋根の材料と一体になったものなど)では、設置から20年目を目安に、必要に応じて、パネルの裏面を含めた目視の点検を行うことが、すすめられています。

点検を頼むときの注意

「点検が義務化された」と言って、急に契約を迫る業者には、その場で契約せず、設備を買った販売店や、機器のメーカーに、確認しましょう。くわしくは、太陽光発電の点検商法の記事をご覧ください。

まとめ:毎月の見回りと、4年に1回の専門点検

日常は、地上から見える範囲で、屋根のようすと、排水、雨漏りの跡を確認します。専門の点検は、4年に1回程度で、屋根ふき材、防水処理、架台、接続箱の内部まで見ます。屋根の防水まわりは、点検の記録を残して、気になるところは、早めに相談しましょう。

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出典

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