★ 2026-11-03 再エネ・蓄電池

太陽光のパワコンが防災無線に混信?不要電波のしくみと導入時の対策

太陽光のパワコンが防災無線に混信?不要電波のしくみと導入時の対策

「太陽光発電を家につけたら、ご近所の防災無線が聞こえなくなった」。そんなことが、まれに起きていることを、ご存じですか?

原因は、太陽光発電システムから出る「不要電波」です。どんなしくみで起きるのか、導入するときに何を確認すればいいのか、困ったときはどこに連絡するのかを、やさしくまとめます。

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太陽光発電が、無線通信の妨げになることがある?

太陽光発電システムから、不要な電波が出て、無線通信の邪魔になる事例が、全国で多く起きています。大きな発電所だけでなく、一般の住宅に設置されたシステムからの不要電波で、防災行政無線のように、人の命に関わる無線通信が妨げられた例も確認されています。

2019年度(令和元年度)以降、原因が太陽光発電システムだと特定されたものや、疑わしいものを含めて、全国で約100件の事例が把握されています。

太陽光発電システムの不要電波の影響不要電波の影響 約100件2019年度以降に把握された事例(疑わしいものを含む) 防災無線も人の命に関わる無線通信が妨げられた例もある 住宅からも大きな発電所だけでなく一般の住宅でも | 一情多楽

妨げられると、何が困るの?

近くの無線局の通信ができなくなるおそれがあります。とくに防災行政無線が使えなくなると、屋外のスピーカーや、家に置く受信機を通して、防災情報や行政情報が受け取れなくなってしまいます。

原因は、おもに「パワーコンディショナー」

不要電波が出る主な原因は、パワーコンディショナー(パワコン)です。パワコンが直接出す電波だけでなく、パワコンから交流線や直流線に高い周波数の電流が流れて、その線から二次的に電波が出るケースも考えられます。

実際にあった事例

  • 漁業用の無線局(2MHz帯)への混信: 約770m離れた発電所のパワコンが原因でした。パワコンとパネルに、不要な電波を防ぐ「EMIフィルタ」を入れて対策しました。
  • 放送番組を送る無線局(60MHz帯)への混信: 約150m離れた、個人の住宅のパワコンが原因でした。「フェライトコア」を取りつけて対策しました。
  • デジタル防災行政無線(60MHz帯)への混信: 約75m離れた、個人の住宅のパワコンが原因でした。パワコンの基板を交換して、配線にフェライトコアを取りつけました。
混信の3つの事例と対策3つの事例と、とられた対策 漁業用無線約770m。EMI フィルタを人れた 放送番組の中継約150m。フェライトコアを取りつけた 防災行政無線約75m。基板を交換し、フェライトコアを取りつけた | 一情多楽
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導入する人ができること

導入するときは、不要電波の弱い機種を選ぶことで、妨げが起きる可能性を抑えられます。

  • 国際規格の「CISPR 11」の第6.2版以降の基準に適合したパワコンは、不要電波の強さが一定の値以下であることが確認されています。これまでの障害事例に、この基準に適合した機器はありません。
  • 見積もりや契約のときに、販売店や施工業者に、「パワコンは、この基準に適合していますか?」と聞いてみましょう。
  • 設置したあとで、無線通信への妨げが明らかになったときは、施工業者などに連絡して、追加の対策をしてもらいます。

施工する業者ができること

  • 不要電波の弱い機種を選ぶ
  • 基準に適合していない機器をつけるときは、シールドケーブルを使うなどの工夫をする
  • 機器メーカーが示す、設置マニュアルやガイドラインに従って施工する
  • 妨げが明らかになったら、ノイズフィルタを追加するなどして、すぐに原因を取りのぞく
導入前の3つの確認導入前の3つの確認 CISPR 11第6.2版この基準に適合したパワコンかを同く 施工のルールメーカーの設寺マニュアルに従った施工か 連絡先因ったら施工業者と、総合過信局の窓口 | 一情多楽

困ったときの連絡先

無線通信への妨げが起きていることに気づいたら、お住まいの地域の「総合通信局」(沖縄県は沖縄総合通信事務所)の、混信・妨害などに関する窓口に連絡しましょう。

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出典

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