情報漏えいのニュースが続くと、「パスワードは、こまめに変えたほうがいいの?」「どんなパスワードにすればいいの?」と迷いますよね。総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」の考え方を、やさしく整理します。
安全なパスワードとは
他人に推測されにくく、ツールなどで割り出しにくいものです。理想は、最低でも10文字以上の、ある程度長いランダムな英数字の並びで、数字や記号、アルファベット(大文字と小文字)が混ざっていることです。
覚えなければならないときは、無関係な(文章にならない)複数の英単語をつなげて、間に数字列を挟むと、推測されにくく、覚えやすくなります。スマホやWebブラウザには、パスワード生成の機能があるものもあります。うまく使いましょう。
危険なパスワードの例
| 種類 | 例 |
|---|---|
| IDと同じ文字列 | IDとまったく同じもの |
| 名前・電話番号・生年月日・住所 | yamada、taro、09011112222、19960628、tokyo |
| 車のナンバーなど | 3470、1297 |
| 辞書にある英単語ひとつだけ | password、baseball、soccer、monkey、dragon |
| 同じ文字の繰り返し・わかりやすい並び | aaaa、0000、abcd、123456、abc123、asdf、qwerty |
| 短すぎる文字列 | 2〜3文字など |
郵便番号、社員コード、他人に一度でも教えたことがあるパスワードなども、避けましょう。
保管のしかた
- パスワードは、第三者に教えず、秘密にする。
- 電子メールで、やりとりしない。
- メモを、ディスプレイなど人の目に触れる場所に貼らない。やむを得ずメモするときは、鍵のかかる机や金庫に保管する。
- 覚えきれないときは、パスワード管理ツールを使う。スマホやWebブラウザの標準の機能や、専用のアプリがあります。マスターパスワード(覚えられる十分に安全なもの)や、端末のロック(生体認証など)で守ります。
使いまわさない。定期的な変更は不要
パスワードは、できる限り、複数のサービスで使いまわさないようにします。サービスから流出したアカウント情報を使って、ほかのサービスへの不正ログインを試す手口が知られているからです。重要なサービスで、ほかのサービスと同じパスワードを使っていると、どこかで漏れたときに、重要な情報にアクセスされるおそれがあります。
一方で、サービスから流出した事実がなければ、パスワードを変える必要はありません。定期的に変えると、パスワードの作り方がパターン化して簡単になったり、使いまわしが増えたりするほうが、問題になります。定期的に変えるより、機器やサービスごとに、使いまわしのない固有のパスワードにすることが大事です。
パスワードを定期的に変える必要はなく、流出したときに、速やかに変えるという考え方は、米国の国立標準技術研究所(NIST)のガイドラインや、日本の内閣サイバーセキュリティセンターも示している、と紹介されています。
流出のニュースを見たら
- そのサービスのパスワードを、変える。
- 同じパスワードを使っているほかのサービスも、変える。
さらに安全にする「多要素認証」
ユーザー名とパスワードに加えて、追加の要素を確認する方法です。要素には3種類あり、2つ以上を組み合わせます。
| 要素 | 例 |
|---|---|
| 知っているもの(知識) | パスワードなど |
| 持っているもの(所持) | スマホなど |
| 本人自身に関するもの(生体) | 指紋、静脈、顔、虹彩など |
不正アクセスやなりすましから、アカウントを守るのに役立ちます。くわしくは、二段階認証・多要素認証とは?仕組みと、安全性が高まる理由をご覧ください。
まとめ
パスワードは、10文字以上の、推測されにくいものにして、サービスごとに変えます。覚えきれないときは、管理ツールを使います。定期的な変更は不要で、流出のニュースがあったら、すぐに変えます。できるサービスでは、多要素認証をオンにしましょう。
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出典
- 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」推測できる簡単なパスワードを利用しないようにしよう(2026年10月31日に確認)
