お客さまの情報を預かる会社にとって、情報漏えいは、経営の問題です。IT担当者にまかせきりにして、よいのでしょうか。
IPA(情報処理推進機構)が、経営者に向けて示している「3つの原則」と、いま確かめたいことを整理します。
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経営者が認識すべき3つの原則
- サイバーセキュリティのリスクは、会社のリスク管理の重要な課題。経営者のリーダーシップのもとで、対策を進める。
- 自社だけでなく、サプライチェーン全体に目を配る。国内外の拠点、ビジネスパートナー、委託先まで。
- ふだんも、緊急のときも、関係者と積極的にコミュニケーションをとる。
経済産業省の「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」に、くわしい考え方があります。
なぜ「経営の責任」なのか
大量の個人情報を扱うオンラインサービスが、不正侵入される事案が、相次いでいます。情報を盗まれると、悪用されるだけでなく、「公開する」と脅されたり、不正に売買されたりといった、二次被害が広がりやすい、とされています。情報漏えいを起こさないための対策の点検や見直しは、経営責任として、至急行うことが求められています。
経営者が、まず確かめたいこと
| 確認 | 中身 |
|---|---|
| 外に公開しているアプリ・サービスはあるか | あれば、ログに異常がないか、修正プログラム(パッチ)の未適用がないか。 |
| 使っている外部サービスの全体 | クラウド、VPNなど。ログと、アカウントに異常がないか。 |
| 持っている情報の量 | 不要な情報は持たない。必要最小限にする。 |
| 認証の強さ | 多要素認証を使っているか。パスワードは強いか。 |
| 委託先の管理 | 委託先も含めて、対策を徹底しているか。 |
| 異常があったときの動き | インシデントとして対応し、専門事業者に調査を頼む。 |
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サプライチェーン全体の備え
自社のシステムだけでなく、情報を共有する取引先や委託先と、連携した取り組みが必要です。IPAは、サプライチェーンを構成する企業のセキュリティ対策の状況を、共通の基準で評価・可視化する「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)」を、2027年3月の制度開始に向けて準備しています。
相談できるところ
- IPAの企業組織向けサイバーセキュリティ相談窓口(初動対応などの相談。個別のシステムの質問には、答えられない場合があります)。
- 中小企業向けの支援は、情報漏えいを防ぐ事業者の点検リスト。IPAが示した3つの点検と対策にまとめています。
まとめ
情報漏えい対策は、経営責任です。リスクを会社の課題として捉え、自社と取引先・委託先まで見渡し、関係者と声をかけ合う。この3つが、土台になります。
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出典
- IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」(2026年10月9日公開。2026年10月31日に確認)
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