★ 2026-11-04 製品の安全 / 防災・備え

通電火災とは?地震後のブレーカーとガスの元栓、避難前にやることと復旧時の確認

通電火災とは?地震後のブレーカーとガスの元栓、避難前にやることと復旧時の確認

地震のとき、いちばんに考えるのは「身の安全」ですよね。でも、揺れが収まったあとにも、気をつけたいことがあります。電気やガスが復旧したときに起きる火災や事故です。

この記事では、通電火災とは何か、地震のあとの電気・ガスの事故を防ぐために、ふだんから、揺れたとき、復旧のときにできることを整理します。

広告

通電火災とは?地震のあとの事故が起きやすい2つのタイミング

地震のあとの製品事故は、主に「地震発生直後」と「復旧のとき」に起きます。揺れや浸水による直接の被害に加えて、電気やガスが戻るときの「二次被害」が心配です。

  • 電気の復旧:傷んだり水にぬれたりした配線器具や電気製品に電気が通って起きる「通電火災」
  • ガスの復旧:傷んだり変形したりしたガス供給器具からの、ガス漏れや引火

過去の大きな地震でも、地震そのものの被害だけでなく、電気製品やガス機器による事故がありました。東日本大震災の火災では、半数以上が電気関係でした。能登半島地震の輪島市の大規模火災でも、電気が原因だった可能性があるという調査結果があります。

地震後の事故が起きやすいタイミング地震のあと、事故が起きやすい2つのタイミング 地震発生直後倒れた家電や傷んだコード、使いかけのガス機器から事故が起きる復旧のとき電気やガスが戻ったとき、通電火災やガス漏れ・引火が起きるおそれNITE 2026年8月27日発表 | 一情多楽

電気の事故:タップやコードの傷みに気をつけよう

2021年から2025年までの5年間に、電源タップや延長コードなど「配線器具」の事故は166件ありました。そのうち147件、約9割が火災です。使い方や設置の状況が関係する事故が多く、ふだんの手入れで防げた可能性が高いものです。

  • ほこりや水分がついて、トラッキング現象(プラグまわりでの異常な発熱)が起きた
  • 外から力が加わって、プラグの刃と受け金具の接触が悪くなり、異常に熱くなった
  • 最大消費電力を超える電気製品をつないだ
  • コードに外から力が加わって断線し、ショートした

ガスの事故:接続のゆるみと、使っていないガス栓の誤開放

同じ5年間に、ガス供給器具の事故は156件ありました。多いのは、次の2つです。

  • 接続が不十分で、ガスが漏れて引火した
  • 使っていないガス栓を間違えて開けて、ガスが漏れ、引火した

地震の揺れで機器が動くと、ガスコードの接続部に無理な力がかかり、ゆるみが出ることがあります。復旧のときの再接続や、使っていないガス栓の開け間違いにも注意が必要です。

ふだんからできる備え

電気まわり

  • 電源プラグと電源タップは、こまめに掃除して、水分がかからないようにする(掃除のときは、必ずプラグを抜いて、乾いた布でほこりを取る。アルコールスプレーなどを差込口に直接かけない)
  • プラグが変形していないか確認する。変形したプラグは使わずに、メーカーや販売店に相談する
  • コードを引っ張ったり、机やいすの脚で踏んだりしていないか確認する。抜き差しは、コードではなくプラグ本体を持つ
  • 使わない電気製品は、プラグを抜いておく。電気製品のまわりに、花瓶や水槽など水気のあるものを置かない

ガスまわり

  • ガスコードのソケットは、ごみがついていないか確認して、「カチッ」と音がするまで差し込み、簡単に外れないことを確かめる
  • ガス栓を開けるときは、ガス栓からガス機器までしっかりつながっているか確認する
  • 使っていないガス栓には、ガス栓カバーや誤操作防止キャップをつけ、出口にはガス栓キャップをかぶせる(入手は、契約しているガス事業者に問い合わせる)

家具・暖房器具・感震ブレーカー

家具はできるだけ壁に固定しましょう。電気ストーブなどの暖房器具は、棚や衣類から離して置きます。地震で物が飛んできて、火元に触れると火災につながるからです。

外出中だったり、避難のときにブレーカーを切る余裕がなかったりしても、揺れを感知して自動でブレーカーを切る「感震ブレーカー」があります。設置しておくのも、有効な備えです。

広告

地震のとき:揺れが収まったら(身の安全が最優先)

  • ガス機器の火が付いていたら、あわてずに火を消す。避難するとき余裕があれば、ガスの元栓を閉める(震度5程度以上の揺れを感じると、ガスメーターが自動でガスを止めます)
  • 電気製品のスイッチを切り、プラグを抜く。特に、電気ストーブなどの電熱器具は忘れずに
  • 懐中電灯で明かりを確保したうえで、分電盤のブレーカーを切る。避難するときは、必ず切る
  • ガスのにおいがしたら、火をつけたり、換気扇や電気のスイッチにさわったりせず、窓や戸を開けて換気する

倒れたり落ちたりした製品が意図せず動いたり、停電から復旧したときに、電熱器具に燃えやすいものが触れたまま電気が通ったりすると、火災につながります。停電や製品の傷みがなくても、余震で同じ状況になるかもしれないので、気をつけてください。分電盤とガスの元栓の場所と操作は、ふだんから確認しておきましょう。

地震のときの動き地震のとき・避難するときの動き(身の安全が最優物1 火を消す揺れが収まったら、ガス機器の火を消す2プラグを抜く電気製品の電源を切り、ラクをヨレ2セン証がらら抜く3 ブレーカーOFF避難するときは、分電盤のブレーカーを切るNITE 2026年8月27日発表 | 一情多楽

復旧のとき:電気やガスを使う前に

  • 停電が復旧する前に、分電盤のブレーカーが切れていることを確認する。切っていなかったら、帰宅したとき、まずブレーカーを切って、機器のプラグも抜く
  • 水にぬれた製品は使わない。内部に水や泥、塩分が残っていると、火災や不完全燃焼の原因になる。メーカーや販売店に点検や修理を相談する
  • ぬれていない製品も、プラグやコードの傷み、焦げ跡、落下による破損がないかを見る。異常がなければ、ブレーカーを入れて、プラグを1台ずつ差して様子を見ながら使う
  • エラー表示が出たら、取扱説明書で内容を確認して、メーカーや販売店に連絡する。異音や異臭がするときは、すぐに使うのをやめる
復旧時の確認ポイント復旧のときの確認ポイント ブレーカーOFF停電が復旧する前に、切れているか確認 浸水品は使わないメーカーや販売店に点検・修理を相談 1台ずつ確認異常がなければジラクグを1台ずつ差して様子を見るNITE 2026年8月27日発表 | 一情多楽

まとめ:切る、閉める、復旧前に確認

  • ふだんから、プラグとタップの掃除、コードの点検、ガス栓の接続確認をしておく
  • 揺れが収まったら、火を消して、プラグを抜き、避難するときはブレーカーを切る
  • 復旧のときは、ブレーカーが切れているか、浸水した製品がないかを確かめてから使う

制度の内容や手続き、期限は、変わることがあります。最新の情報は、この記事の末尾にある「出典」のリンク先でご確認ください。

関連記事

出典

広告