ランサムウェアを、完全に防ぐのは、むずかしいと言われます。だからこそ、「入られにくくする対策」と、「入られても困らない備え」の、両方が大切です。
この記事は、警察庁の「ランサムウェア被害防止対策」のページをもとに、被害にあわないための6つの対策と、被害を想定した4つの備えを、やさしくまとめました。組織向けの内容が中心ですが、家庭で使えるヒントも、たくさんあります。
ランサムウェアの基本は、ランサムウェアとは?をご覧ください。

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被害にあわないための6つの対策
攻撃者が侵入する「隙」を作らないように、基本的なセキュリティ対策を、続けることが重要です。
- VPN機器などの、脆弱性をふさぐ。ネットワーク機器などの脆弱性を悪用した侵入が、多数確認されています。とくに、主な侵入経路であるVPN機器は、すぐに対応が必要です。更新ファイルやセキュリティパッチが公開されたら、速やかに適用します。
- 認証情報を、適切に管理する。認証情報の漏えいや、簡易なパスワードの使用で、ネットワーク機器やリモートデスクトップの認証を、突破される事例が、多数あります。初期パスワードや、「password」「qwerty」「12345678」などの簡単な文字列は避けて、文字数が多く、推測されにくいものにします。ほかのサービスで使っていないものを、設定し直します。多要素認証や、IPアドレスなどによるアクセス制限との組み合わせも、積極的に行います。
- アカウントのアクセス権限を、最小にする。攻撃者は、侵入したあと、内部を探索して、より多くのサーバーや端末を、侵害しようとします。アカウントに与える権限や、アクセスできる範囲を、必要最小限にすることが、被害の拡大を防ぎます。とくに管理者権限は、与える相手を絞って、厳しく管理します。
- セキュリティ製品を、導入する。ウイルス対策ソフトや、EDR製品、ネットワーク監視製品などが、侵入や、その前兆を検知するのに、有効です。いずれも、導入するだけでなく、最新の状態に保って、適切に運用することが重要です。
- 不審なメールに、警戒する。関心を引く内容や、不安をあおる内容のメールで、添付ファイルを開かせたり、リンク先にアクセスさせたりする手口があります。添付ファイルやリンクつきのメールは、送信元に確認するなど、真偽を確かめて、不用意に開かないようにします。
- セキュリティ教育を行う。経営者や担当者だけでなく、すべての従業員が、正しい知識を身につけて、実践することが必要です。不審メールの対応訓練なども、有効です。

被害を想定した、4つの備え
手口が巧妙になっていて、完全に防ぐのは、困難です。そのため、攻撃を想定した備えも、重要です。
- サイバー攻撃を想定した、BCP(業務継続計画)を作る。ランサムウェアによる暗号化は、地震などの災害とは、被害の状況が異なり、調査・復旧作業や広報も、物理的な災害とは、異なる対応が必要です。対処の流れや、警察などの連絡先を、あらかじめ整理しておきます。
- バックアップを取る。バックアップからの復旧は、一般的な復旧手段ですが、ランサムウェアで、バックアップのデータまで暗号化される事例が、多数あります。バックアップは、なるべくこまめに取り、ネットワークから切り離して、オフラインで保存するなど、暗号化されないように備えます。
- ログを取る。被害にあったとき、侵入経路や被害の範囲を調べるために、ネットワーク機器や端末のログが、重要な手がかりになります。日ごろから、取っておきます。
- 被害を想定した訓練を行う。実際の被害では、日ごろの運用の課題で、バックアップからの復旧が、うまくいかない事例も、起きています。関係者との連絡、警察への通報・相談、バックアップによる復旧の手順などを、訓練で確認しておきます。
家庭で、できること
警察庁の内容を、家庭に置きかえると、次のようになります(これは、この記事での整理です)。
| 警察庁の対策 | 家庭での置きかえ |
|---|---|
| 脆弱性をふさぐ | パソコン・スマホ・ルーターのソフトを、最新にする |
| 認証情報を管理する | 使い回さない、推測されにくいパスワード。多要素認証 |
| 不審なメールに警戒する | 添付ファイルやリンクを、むやみに開かない |
| オフラインのバックアップ | 外付けのハードディスクなどに、定期的にコピーして、つないだままにしない |

感染したときの対応は、ランサムウェアに感染したら?をご覧ください。
ランサムウェアを、やさしく知りたいときは、ランサムウェアって、なに?感染したときの動き方と、ふだんの備えもどうぞ。
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出典
- ランサムウェア被害防止対策|警察庁(2026年10月17日に確認)
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