屋根に太陽光発電を載せると、使いきれなかった電気を、電力会社に売れます。その価格は、いくらなのでしょうか。
この記事では、住宅用(10kW未満)の買取価格と、期間、考え方を、やさしくまとめました。数字は、2026年4月現在の内容です。
買取価格は、どう決まるの?
固定価格買取制度(FIT)の買取価格(調達価格)は、電源ごとに、事業が効率よく行われた場合に、通常必要になるコストをもとに、価格の目標や適正な利益などを考えて、決められます。中立的な「調達価格等算定委員会」の意見を尊重して、経済産業大臣が決定します。
住宅用(10kW未満)の買取価格
1kWhあたりの価格は、次のとおりです。
| 年度 | 買取価格 | 買取期間 |
|---|---|---|
| 2025年度(4月〜9月) | 15円(参考) | 10年間 |
| 2025年度(10月〜3月) | 最初の4年は24円、5〜10年目は8.3円 | 10年間 |
| 2026年度 | 2025年度の下半期と同じ価格が、適用される | 10年間 |
| 2027年度 | この表には、まだ示されていません | — |
住宅用の買取期間は、10年間です。2025年度の上半期は、15円で一律でしたが、10月から、「初めの数年は高く、そのあとは低く」という形になりました。
「初期投資支援スキーム」って?
この価格の形は、「初期投資支援スキーム」と呼ばれています。国民の負担(電気料金に上乗せされる分)には、中立的な形で、投資を回収するのを早めることをめざした価格のつけ方です。最初の期間の価格を高くして、そのぶん、後の期間の価格を低くしています。
出力10kW以上の屋根設置の太陽光(事業用)にも、同じ考え方が使われています。2025年度の10月から3月は、最初の5年が19円、6〜20年目が8.3円で、買取期間は20年間です。
売る電気と、自分で使う電気
売電のほかに、自分で使う(自家消費する)という考え方もあります。「つくる電気」のほうが、電力会社から「買う電気」より安い、いわゆる「逆転現象」が起きています。日中に発電した電気を、そのまま使えば、電気料金の削減が期待できます。
- 売電:使いきれなかった電気を、決まった価格で売る。
- 自家消費:発電した電気を、家で使って、買う電気を減らす。
すでに設置している家では、設置の前と後の、電気の使用料金を比べると、削減の効果が分かります。
蓄電池と、組み合わせる
昼間に余った電気を、蓄電池にためて、夜や朝に使えば、買う電気を減らせます。くわしくは、太陽光の「出力制御」ってなに?電気が余る理由と、蓄電池の役割をご覧ください。
価格を見るときの、注意
- この価格は、買取の制度の価格です。設置の費用や、実際に家計にどれだけ影響するかは、屋根の向きや面積、使い方によって変わります。
- 年度ごとに、価格は変わります。表の値は、2026年4月現在の公表内容です。これから設置を考える人は、最新の価格を、資源エネルギー庁の「買取価格・期間等」か、販売店・施工店で確かめましょう。
- 買取期間が終わっても、発電は続けられます。10年が終わったあとの選択肢は、太陽光発電の「買取期間満了」とは?をご覧ください。
まとめ:住宅用は、最初の4年が24円、そのあとが8.3円
住宅用の太陽光発電の買取価格は、2025年度の10月から、最初の4年が24円、5〜10年目が8.3円という形で、2026年度も同じ価格が適用されます。買取期間は10年間です。売電と自家消費を合わせて、考えましょう。
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出典
- 買取価格・期間等(2026年度以降)|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー|資源エネルギー庁(2026年10月24日に確認)
- 住宅用太陽光発電システムのメリット|太陽光発電協会(JPEA)(2026年10月24日に確認)
