★ 2026-10-31 再エネ・蓄電池

国産の太陽光パネルとパワコンは、どれくらい?出荷統計で見る国内メーカー

国産の太陽光パネルとパワコンは、どれくらい?出荷統計で見る国内メーカー

屋根に載せる太陽光パネルは、国産がいい、と考える人もいるでしょう。では、実際に、国産のパネルは、どれくらい使われているのでしょうか。

この記事では、太陽光発電協会(JPEA)の出荷統計から、国内メーカーの割合を、やさしくまとめました。最新の数字は、2026年4〜6月のものです。

2026年4〜6月の出荷。総出荷量1,222MW、日本企業約3割、国内生産約5%2026年4ー6月の出荷(0り PEA) 総出荷量1.,222 MW前の年の同じ時期の95% 日本企業約3割日本企業:外国企業は32:68 国内生産約5%国内生産:海外生産は5:95出典:太陽光発電協会 | 一情多楽
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「国産」には、2つの見方があります

  • 企業ごと(日本企業か、外国企業か):日本の企業が出荷した量です。この中には、日本企業が、海外の工場で作った分も含まれます。
  • 作った場所ごと(国内生産か、海外生産か):日本の国内の工場で作られた量です。

同じパネルでも、どちらの見方をするかで、「国産」の割合は、大きく変わります。

最新の数字(2026年4〜6月)

  • パネルの総出荷量:1,222MW(前の年の同じ時期の95%)
  • 日本企業の出荷:391MW(前の年の同じ時期の87%)
  • 外国企業の出荷:831MW(前の年の同じ時期の100%)
  • 日本企業と外国企業の比率:32対68
  • 国内生産と海外生産の比率:5対95

つまり、日本企業のパネルは、出荷の約3割。そのうち、日本国内で作られたものは、さらに少なく、パネル全体の約5%です。

2026年4〜6月 太陽光パネルの出荷の内訳企業ごと(日本企業か、外国企業か)日本企業 32%外国企業 68%作った場所ごと(国内生産か、海外生産か)海外生産 95%国内生産 5%
2026年4〜6月の出荷の内訳(%)。出典:太陽光発電協会(JPEA)「日本における太陽電池出荷統計」

日本企業の割合は、下がってきています

期間日本企業:外国企業国内生産:海外生産
2022年度の第4四半期(2023年1〜3月)47:537:93
2025年度の第1四半期(2025年4〜6月)35:655:95
2025年度の第2四半期(2025年7〜9月)30:704:96
2025年度の第3四半期(2025年10〜12月)27:73—
2025年度の第4四半期(2026年1〜3月)28:723:97
2026年度の第1四半期(2026年4〜6月)32:685:95

2022年度の終わりごろは、日本企業が約半数(47%)でしたが、そのあと、外国企業の割合が高まって、いまは、外国企業が6〜7割を占めています。

日本企業の割合と国内生産の割合の推移(%)0%20%40%60%日本企業の割合国内生産の割合47353027283275435資料に値なし1〜3月2023年4〜6月2025年7〜9月10〜12月1〜3月2026年4〜6月点線:間の期間は掲載なし
日本企業の割合と国内生産の割合の推移(%)。出典:太陽光発電協会(JPEA)「日本における太陽電池出荷統計」。2025年10〜12月の国内生産の値は資料にありません。
国産の2つの見方。企業ごと、作った場所ごと「国産」の2つの見方 企業ごと日本企業の出荷。海外工場で作った分も含お 作った場所ごと日本国内の工場で作られた量出典:太陽光発電協会 | 一情多楽

住宅用の屋根では?

2026年1〜3月の統計では、国内出荷のうち、住宅用は407MW(前の年の同じ時期の108%)と、堅調でした。住宅以外の用途(発電事業用や一般の事業用)では、外国企業が前の年を大きく上回り、国内企業は前の年を下回りました。住宅用を除いて、国内企業は前年割れになっています。

統計は、住宅用だけの「国産の割合」を示していないので、家庭の屋根に、国産がどれくらい使われているかは、この資料からは分かりません。気になるときは、販売店・施工店に、パネルのメーカーと、どこで作られたかを聞いてみましょう。

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パワコン(パワーコンディショナ)は?

パワーコンディショナの国内メーカー別の出荷の数字は、今回確認した資料には、ありませんでした。パワーコンディショナは、事業用では輸入が多いものの、住宅用では国産が少なくありません。ただし、数字は示されていません。

また、太陽光発電のライフサイクルコスト(設置から使い終わるまでの費用)のうち、パネルが占めるのは、2割以下で、残りは、パワーコンディショナなどの周辺機器、ケーブル、設置やメンテナンスの費用です。ケーブルは、国産が一般的です。

なぜ、国産が減ったの?

太陽光の業界では、国内メーカーの多くが撤退していて、国の本格的な支援がなければ、国産化は難しい、という見方があります。欧米やインドなどでは、税制の優遇などで、自国に工場をつくる動きがありますが、日本では、ペロブスカイト太陽電池への支援を除いて、ほとんどない、という見方です。

なお、この説明は、太陽光発電を広める立場の団体によるものです。「輸入するとコストが下がる」という意見や、「エネルギーの自給の面から、国産が大切」という意見など、いろいろな見方があります。

選ぶときに、確かめたいこと

  • メーカーと、製造した場所。「日本のメーカー」でも、海外の工場で作っていることがあります。
  • 保証の内容と、期間。パネルと、パワーコンディショナの、それぞれについて。
  • 停電のときの使い方。操作は、メーカーによって違います。メーカーの案内は、停電のとき、屋根の太陽光発電は使える?で紹介しています。
  • パワコンを交換するときの、セキュリティ認証(JC-STAR)。くわしくは、太陽光のパワコンに「JC-STAR」が必要にをご覧ください。

まとめ:日本企業は約3割、国内で作られたのは約5%

2026年4〜6月の太陽光パネルの出荷は、日本企業が約3割、国内生産が約5%でした。「国産」を、企業で見るのか、作った場所で見るのかで、数字は大きく違います。選ぶときは、メーカーと製造場所、保証を、確かめましょう。

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出典

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