★ 2026-11-01 再エネ・蓄電池

太陽光パネルを載せる屋根の種類と防水。瓦・スレート・金属・陸屋根

太陽光パネルを載せる屋根の種類と防水。瓦・スレート・金属・陸屋根

太陽光パネルを付けたいと思っても、うちの屋根は、瓦、スレート、金属板、平らな屋上など、いろいろです。屋根の種類で、何が変わるのでしょうか。雨漏りは大丈夫なのでしょうか。

この記事では、屋根の形と屋根材の種類、使う金具、雨水を止める「防水」の種類、設置の前に確かめることを、やさしくまとめました。

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屋根の形は、大きく3つ

  • 勾配(こうばい)屋根。傾きで雨水を流す屋根。切妻、寄棟、片流れ、入母屋などの形があります。
  • 陸屋根(ろくやね)。ほとんど傾きのない、平らな屋根。コンクリートや鉄骨の建物に多く、防水層で雨水の浸入を止めます。
  • 折板(せっぱん)屋根。金属板を折り曲げた屋根。車庫、自転車置き場、工場などに多く、安くて軽いのが特徴です。

切妻や寄棟など、さまざまな形の屋根に設置できますが、特殊な形の屋根には、設置できない場合があります。

屋根の形。勾配屋根、陸屋根、折板屋根屋根の形は大きく3つ 勾配屋根切妻・寄棟・片流れ・入母屋 陸屋根平らで、防水層で雨水を止める 折板屋根車庫や工場に多い国土交通省・太陽光発電協会 | 一情多楽

屋根材の種類

  • 窯業(ようぎょう)系。和瓦・洋瓦、セメント瓦、スレート。
  • 金属系。横葺き、縦葺き、瓦棒(かわらぼう)、成形瓦、折板。

スレートは、薄い板状の屋根材で、瓦より軽いので、多くの住宅に使われています。昔は石綿(アスベスト)を使っていましたが、いまは、石綿を使わない「無石綿スレート」が主流です。古いスレートには、アスベストを含む建材が使われている可能性があるので、取り外すときは確認が必要です。

屋根材ごとに、取り付ける金具が違う

パネルを載せる架台は、屋根の上の金具で支えます。金具は、屋根材に合わせて、種類が違います。

  • 瓦用の支持金具、瓦用の支持瓦。
  • 金属用の打ち込み金具。
  • スレート用の打ち込み金具。
  • 金属の横葺き用の、掴み金具。
  • 金属の縦葺き用の、掴み金具。

架台は、鋼材に亜鉛系のめっきをしたものや、アルミ合金でできたものが多く使われます。

屋根材と金具。瓦用の支持金具、スレート用の打ち込み金具、金属用の掴み金具屋根材と、取り付ける金具 瓦瓦用の支持金具・支持瓦 スレートスレート用の打ち込み金 金属打ち込み・掴み金具太陽光発電協会 | 一情多楽

雨水を止めるのは、屋根材の下の「防水シート」

勾配屋根は、木や鉄骨で骨組み(小屋組)を組み、下地の板(野地板)を留めて、その上に防水シートを敷き、いちばん上に屋根材をふきます。この防水シートは「ルーフィング」と呼ばれ、屋根材の下で、雨水を止めています。

設置の前には、野地板、垂木(たるき)、ルーフィングを確認します。製品によって、野地板の厚さや、垂木の寸法、ルーフィングの種類や厚さが、指定されている場合があります。既築の家では、屋根の下地の傷み具合も調べて、設置できるかを確かめます。

陸屋根の防水。種類と、持ちの目安

陸屋根は、防水層を、床面から、周囲に立ち上がった低い壁(パラペット)まで張って、雨水の浸入を止めています。防水層の主な種類は、次のとおりです。

  • アスファルト保護防水。溶けたアスファルトと、アスファルトのシートを重ねて、厚い防水層をつくり、その上を、保護のコンクリートでおおいます。水を通しにくく、丈夫です。標準耐用年数は、17年。
  • シート防水。アスファルトシートや、合成高分子(ゴム)のシートを張ります。保護の層がないので、劣化が早いものの、軽くて、改修に向いています。標準耐用年数は、13年。
  • 塗膜防水。補強の布を張って、防水材(ウレタンゴム系など)を塗ります。耐久性が低いので、部分の補修や、せまい場所に向きます。標準耐用年数は、10年。
陸屋根の防水の種類。アスファルト保護防水17年、シート防水13年、塗膜防水10年陸屋根の防水の種類 アスファルト保護防水標準耐用年数17年 シート防水標準耐用年数13年 塗膜防水標準耐用年数10年国土交通省 | 一情多楽

標準耐用年数は、立地や施工の状況、メーカーの仕様で変わります。防水層の端は立ち上げて、雨水が裏側に入らないようにして、笠木(かさぎ)や水切りでおおいます。

防水層の耐用年数(10〜17年)は、パネルの耐用年数の目安(20〜30年)より短いので、パネルを付けたあとの、防水のやり直しの時期は、設置の前に、考えておきたい点です。架台をどう固定するか、防水層に影響しないか、防水の保証はどうなるかは、施工業者と、防水の業者に、確認しましょう。

勾配と重さの目安

  • 勾配。一般的には、4寸〜6寸程度が標準です。ゆるすぎる屋根や、急すぎる屋根には、設置できない場合があります。製品ごとに、設置できる勾配が違います。
  • 重さ。屋根の上の、システムの重さは、3kWで約300〜500kg、1㎡あたり10〜15kgで、積雪に換算すると、5〜7cm程度です。
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雨漏りの事故事例

屋根に設置したあとの雨漏りでは、次のような事故例があります。

  • 取付けのビスの打ち間違い。打ち間違えた穴から、雨水が入りました。
  • 施工のときに割れた瓦。瓦を壊した場所から、雨水が入りました。
  • 配線を通す保護管のひび。屋内用の材料を屋外に使ったり、曲げがきつくて力が加わったりして、割れたと考えられる例です。

屋根に穴をあける作業や、瓦を扱う作業が、雨漏りの入り口になります。工事の記録(写真など)と、雨漏りに対応する保証を、確かめておきましょう。

設置の前に、確かめる8つのこと

  1. 設置する地域。塩害・強風・寒冷・積雪の地域は、製品の条件を確かめる。
  2. 建物の骨組みの強さ。パネルの重さのほか、風、雪、地震の力にも耐えるか。足りなければ、補強工事。
  3. 屋根の形。
  4. 屋根材。対応できる種類や形に、制限がある場合があります。
  5. 屋根の下地。野地板、垂木、ルーフィング。
  6. 設置の高さ。高い所は、風の力が大きくなります。
  7. 設置の面積。パネルの寸法だけでは、載るかどうか決まりません。軒先やケラバ(切妻屋根の端)は、設置が制限されることがあります。
  8. 配線の引き込み方と、機器の位置。

設置後の雨漏りなどのトラブルに対応する保証があるかも、確かめます。業者選びは、太陽光発電を付けるまでの流れの記事をご覧ください。

点検の時期の目安

  • 1年目。初期の不具合を見つける。
  • 5年目。機器や部材の劣化、破損の確認。
  • 9年目以降は、4年ごと。保証期間の確認、消耗部品の交換、設備を更新する時期の検討。
  • 20年目以降も、4年ごと。
  • 日常の点検。毎月1回程度と、地震、台風、悪天候、火災、落雷のあと。目で見て確認します。

1年目と5年目などの点検は、専門の技術者が行います。日常点検は、システムの所有者が行います。

撤去のときも、屋根の防水が大切

パネルを外すときは、屋根に金具を固定した跡の、防水の処理が必要です。金具を残す場合も、雨漏りを防ぐために、設置した販売店や施工店と相談します。くわしくは、撤去・廃棄の記事をご覧ください。

まとめ:屋根の種類と防水を、見積もりの前に確かめる

屋根の形、屋根材、下地、防水の種類で、使う金具や、確かめることが変わります。勾配屋根は、屋根材の下の防水シートが雨水を止め、陸屋根は、防水層の種類と、やり直しの時期がポイントです。見積もりの前に、施工業者に、屋根の状態を見てもらいましょう。

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出典

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