お店で買った食品の裏を見て、「(卵を含む)」「(乳成分を含む)」と書いてあるのに気づいたことはありませんか?あの表示は、食物アレルギーのある人が、食べて大丈夫かを確かめるためのものです。
家族や友人にアレルギーの人がいるときに役立つ、表示の見方を、順番にまとめます。
食物アレルギー表示って、なに?
食物アレルギーは、食べ物に含まれるたんぱく質などを、体が異物と考えて、強く反応してしまうことです。主な症状は、かゆみやじんましん、唇やまぶたの腫れ、嘔吐、せきなどで、まれに、意識がなくなったり、血圧が下がったりすることもあります。原因になる食べ物や、反応が出る量は、人によってちがいます。
食物アレルギー表示は、食物アレルギーのある人の健康を守るための制度です。食品表示法にもとづく食品表示基準で決まっていて、すべての人に向けた情報ではなく、アレルギーのある人が安全に食べ物を選べるようにするのが目的です。
表示が義務の9品目と、表示をすすめられる20品目
表示の対象は、症例の数や、症状の重さから決められています。
必ず表示される「特定原材料」(9品目)
えび、カシューナッツ、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)の9品目は、表示が義務です。
- 卵、乳、小麦は、食物アレルギーの原因全体の約50%を占めます。
- そばと落花生は、症状が重くなることがあります。
- えびとかには、大人になってから新しく発症したり、誤って食べたりすることが多い品目です。
- カシューナッツとくるみは、近年、症例が増えています。
表示をすすめられる「特定原材料に準ずるもの」(20品目)
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、ピスタチオ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチンの20品目は、表示が義務ではなく、「推奨」です。
表示がないとき、「使っていない」のか、「使っているけれど表示していない」のかは、見ただけでは区別できません。そのため、商品によっては、一括表示の近くに、「9品目を対象にしています」「29品目を対象にしています」といった表示があります。
表示の見方
原則は、原材料のすぐあとに書いてあります
原材料名や添加物のすぐあとに、かっこをつけて書かれます。
- マヨネーズ(卵を含む)
- チョコレート(乳成分を含む)
- キチン(かに由来)、カゼインナトリウム(乳由来)(添加物の例)
乳は、原材料では「乳成分を含む」、添加物では「乳由来」と書かれます。
まとめて書いてあることもあります
表示できる場所が小さいときなどは、原材料欄の最後に、「(一部に卵・乳成分・小麦を含む)」のように、まとめて書くことが認められています。個別の表示とまとめた表示を、同じ商品の中で混ぜることはできません。
同じ内容の繰り返しは、省略されることがあります
同じ原材料が何度も出てくる場合、2回目からは、表示が省略されることがあります。たとえば、マヨネーズに「卵を含む」と書いてあれば、卵黄の「卵を含む」は省略できます。「この原材料には書いてないから大丈夫」と思い込まず、商品全体で見ましょう。
知っておきたい4つのこと
- 大袋の中の小袋には、表示がないことがあります。詰め合わせの大袋の外側には表示があっても、中の小袋には、表示が義務ではありません。ばらして渡すときは、外袋の表示を確かめましょう。
- 表示の古い・新しいに注意しましょう。対象の品目が追加されたときは、移行の期間があります。商品によっては、古い基準のままの表示が残っていることがあります。
- 「入っているかもしれない」だけの表示は認められていません。含まれているなら表示が必要で、可能性だけを書くことは禁止されています。
- 表示ラベルのまちがいも、ゼロではありません。店頭で買うときは、ラベルを見るだけでなく、わからないときは、お店や製造元に聞くようにしましょう。
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出典
- 消費者庁「食物アレルギー表示について」(2026年10月25日に確認)
- 消費者庁「加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック」(令和8年4月作成)(2026年10月25日に確認)
