大きな災害が起きた直後、SNSには、「助けてください」という投稿や、被害のようすを知らせる写真が、あふれます。見たとき、思わずシェアしたくなりますよね。
でも、その情報は、本当に本物でしょうか。この記事では、災害のときの偽情報や詐欺の見分け方と、拡散する前に確かめたい4つのことを、やさしくまとめました。
災害のときは、偽・誤情報も一緒に広がります
令和6年能登半島地震の直後も、SNSでは、救助を求める投稿や、被害を知らせる投稿が、たくさん発信されました。その一方で、偽情報や誤情報も広がり、救命・救助の活動に支障が出ました。
- 偽情報:人を混乱させるために、わざと作られた、ウソの情報。
- 誤情報:勘違いや誤解で、広まってしまった、間違った情報。
偽・誤情報に気づかなかった人は約75%で、そのうち約20〜30%の人が、その情報を信じて拡散した、という調査結果があります。拡散のスピードは、本当の情報の6倍ともいわれます。誰でも、だまされる可能性があります。
災害のときに多い、偽情報や詐欺の例
令和8年熊本地震でも、次のような投稿やメールに注意が呼びかけられました。
- 過去の災害の画像を、使い回した投稿。被害のようすとして、過去の無関係な災害の写真が使われます。
- 存在しない住所と、救助を求める投稿。文字や文章の一部がおかしかったり、送信元のメールアドレスが海外のドメインだったり、不審な点がないかを見ます。
- 二次元コードをつけて、寄付金を求める投稿。読み取ると、詐欺のサイトに誘導されるおそれがあります。
- 支援物資や義援金を募る、メールやSMS。リンクを、安易にクリックしないようにします。
二次元コードの詐欺は、QRコード詐欺の3つの手口でも紹介しています。
拡散する前の、基本の4つのチェック
- 情報源はある?その情報は、どこから、いつ発信されたものですか。根拠の情報は、今も残っていますか。
- 発信者は、その分野の専門家?専門の知識を持った人が、責任を持って発信していますか。過去に偽・誤情報を発信して批判されていませんか。関連する商品を売っていませんか。
- ほかでは、どう言われている?ほかのメディアや、ほかの人は、どう言っていますか。誤りだと指摘しているメディアはありませんか。
- その画像は、本物?臨場感のある画像がついているだけで、「本当」と決めていませんか。画像を検索すると、まったく同じ画像が出てきませんか。過去に撮られた、無関係なものではありませんか。
さらに、気をつけたい4つ
- 「知り合いからの情報だから」だけで、信じていない?親しい人から聞いた情報は、信じやすくなります。本当かなと思ったら、慎重に確かめます。
- 表やグラフも、疑ってみた?都合のいい数字だけを、よく見せているものもあります。
- その情報を発信する、動機は?「目立ちたい」「表示回数を稼いで儲けたい」などの動機が、見えてくることがあります。
- ファクトチェックの結果は?情報が事実に基づいているかを調べて公表する活動です。迷ったときの参考になります。
国や自治体などの行政機関、新聞やテレビなどの報道機関の発表も、参考になります。それでも真偽が分からないときは、安易に投稿・拡散しないことが大切です。
拡散すると、罪に問われることも
偽・誤情報を信じて、投稿したり、拡散したりした場合、偽計業務妨害や詐欺の罪に問われたり、損害賠償の責任を負ったりすることもあります。平成28年(2016年)の熊本地震では、「動物園からライオンが逃げた」という虚偽の文章と写真がSNSに投稿され、動物園や警察に問い合わせが殺到しました。投稿した人は、偽計業務妨害の疑いで逮捕されています。
不審な投稿やメールを見つけたら
不審な投稿やメールで、不安を感じたら、警察に通報・相談できます。最寄りの警察署か、警察相談専用電話「#9110」(全国共通)です。警察庁のサイトには、サイバー事案の、オンラインの窓口もあります。
まとめ:一呼吸おいて、確かめてから
災害のときのSNSは、役に立つ一方で、偽情報や詐欺も混ざります。シェアしたくなったら、いったん手を止めて、「間違いかもしれない。まったく違う情報が出ていないかな?」と確かめましょう。
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出典
- インターネット上の偽情報や誤情報にご注意!|政府広報オンライン(2026年10月24日に確認)
- サイバー警察局便り 2026 Vol.8「令和8年熊本地震に伴うインターネット上の偽・誤情報や災害に乗じた詐欺関連投稿等に注意!」|警察庁(2026年10月24日に確認)
