★ 2026-10-21 デジタルの安全

ウイルス対策ソフトを入れていたのに感染?3つの事例と、対処法

ウイルス対策ソフトを入れていたのに感染?マルウェアの3つの事例と、感染したときの対処法(総務省)

「ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫」と思っていませんか?総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」には、家庭で起こりうる被害事例が、16件あります。この記事では、そのなかから、マルウェア(ウイルスなど悪意のあるソフト)に感染してしまった3つの事例を、もとにまとめました。

登場する人たちは、特別うっかりしていたわけではありません。「自分にも起こりそう」と思いながら、読んでみてくださいね。

事例1:対策ソフトが入っているパソコンなのに…

Sさんは、友人のパソコンがウイルスに感染したことがあったため、対策ソフトが最初からインストールされているパソコンを購入しました。ところがある日、友達のTさんから「あなたからマルウェア付きのメールが送られてきた」と連絡が来ます。

原因は、Sさんが大切なことを忘れていたことでした。対策ソフトが見つけられるのは、これまでに世の中に出回っているマルウェアだけで、次々と生まれる新種は、見つけられない可能性があります。さらにSさんは、購入後にパターンファイル(ウイルス検知用データ)の更新を一度もしていなかったため、新しいマルウェアに感染してしまいました。

事例2:有名サイトからダウンロードしたはずなのに…

Bさんは、写真を加工できる無料ソフトを探して、検索エンジンの上位に出た口コミサイトを見ました。星の数も多く、「有名ダウンロードサイトで配布されている」ともあったため、安心して、サイトのリンクからソフトをダウンロードしました。

数か月後、対策ソフトから警告が出て調べると、そのソフトはマルウェアでした。実は、悪意のある口コミサイトのリンクから、有名ダウンロードサイトにそっくりな偽のサイトに誘導され、画像加工ソフトに見せかけたマルウェアをインストールさせられていたのです。口コミの評判もすべて嘘でした。しかも新種のマルウェアだったため、インストールのときには対策ソフトも見つけられませんでした。

検索エンジンに出てくる情報が、すべて無害とは限りません。ソフトをダウンロードするときは、できる限り信頼できる正規のサイト(公式サイトなど)から行いましょう。

事例3:Wordファイルを開いただけで…

Yさんのもとに、取引先の会社から「契約書の最終確認をお願いします」というメールが届き、Wordファイルが添付されていました。開くと「マクロを有効にしてください」と表示されたので、何も疑わずに有効にしてしまいます。

すると、ファイルに隠されていた「Emotet(エモテット)」というマルウェアが動き出しました。Emotetは、メールアドレスやパスワードなどの情報を盗み取り、パソコンを乗っ取って、知り合いや取引先にも同じようなメールを送ります。メールの差出人や内容を偽って、信頼できる相手から送られたように見せかけ、添付ファイルやリンクを開くよう誘導するのが特徴で、周りの多くの人が感染してしまいました。

マルウェアの3つの事例

感染したかも?と思ったときの対処法

家庭の場合(事例1・2)

まず、Wi-Fi接続をOFFにする、LANケーブルを抜くなどして、インターネットにつながらない状態にします。そのうえで、パソコンを購入した家電量販店やパソコンショップなどに持って行き、相談しましょう。

Emotetの感染が疑われる場合(事例3)

感染の有無を、JPCERT/CCが無償で提供している「EmoCheck」というツールで調べる方法があります。感染が確認されたら、感染拡大を防ぐため、その端末を自宅や会社のネットワークから切り離します。同じネットワークの他の端末にも広がっている可能性があるため、そのネットワークをインターネットなど他のネットワークから切り離すことも必要です。そのあとは、警視庁の「Emotet感染を疑ったら」や、JPCERT/CCの「マルウェアEmotetへの対応FAQ」を参考に、調査と復旧を行います。

職場の場合

職場では、パソコンがマルウェアに感染した可能性があるときの対応方法が定められているはずなので、まずそのルールに従います。一般的には、インターネットにつながらない状態にしたうえで、システムの管理担当者に報告し、指示を仰ぎます。

予防のポイント

  • セキュリティ対策ソフトを活用する(更新も忘れずに)
  • 身に覚えのないリンク(URL)を開かない
  • ソフトは、公式サイトなど信頼できるサイトからダウンロードする
感染が疑われるときの対処

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出典

(いずれも2026年10月16日に確認)