パスワードを盗まれて「自分になりすまされる」、偽のメールにだまされて「クレジットカード番号を盗まれる」。どちらも、ネットを使っていれば、誰にでも起こりうる被害です。
それぞれ「どうして起きたの?」「起きてしまったらどうするの?」を、順番に見ていきましょう。
事例1:私の名前で、誰かがメールを送っていた
大学4年生のA子さんは、ある会社に就職が内定していました。ところが、いつまで待っても採用通知が届きません。会社の人事担当者に連絡すると、なんと、A子さん本人から「内定を辞退します」というメールが来ているというのです。メールを確認してもらうと、確かに大学で使っているA子さんのメールアドレスから送られていました。
大学に調査を頼んだところ、同じサークルの男子学生が、A子さんになりすまして人事担当者にメールを送っていたことが分かりました。男子学生は、A子さんのユーザー名とパスワードを盗み出し、他人のユーザー名で認証サーバーにアクセスしたとして、不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕されました。
同じ被害を受けたときの対処法
- パスワードの変更:メールアカウントのパスワードを変更し、再び不正に使われるのを防ぎます。
- 第三者の支援を受ける:学校なら教員やシステムの管理者、家庭なら保護者などに相談してみましょう。
- メールの送信先との調整:なりすましのメールが送られた相手と、話し合うことを検討します。
- 法的アドバイスの検討:問題が解決しない場合や、将来、法的な問題が起きるおそれがある場合は、専門家の助言を受けることを検討しましょう。
予防法として、推測できる簡単なパスワードを使わないことが挙げられています。

事例6:クレジットカード番号が盗まれた
いつもネットショッピングを楽しんでいるOさんのもとに、カード会社を名乗るメールが届きました。「不正利用への対策として、一定期間ごとに暗証番号の変更をお願いしています。URLから接続して、お名前、クレジットカード番号、暗証番号を登録してください。1か月以内に登録しないと、カードが使えなくなります」という内容です。
Oさんは、URLをクリックして、表示されたページに名前、カード番号、新しい暗証番号を登録しました。1か月後、届いた請求書を見ると、まったく覚えのないお店での買い物が載っていて、金額も想像よりずっと大きかったのです。
これは、「フィッシング詐欺」の手口です。クレジットカード会社や銀行、ショッピングサイトなど、実在する有名な会社の名前をかたって、不特定多数の人にメールを送ります。そして本物そっくりの偽のサイトに誘導し、重要な個人情報やカード番号などを登録させるのです。受け取った人がうっかり登録してしまうような、巧妙な文面になっています。
だまされないためのポイント
- 自分が使っているカード会社や銀行の名前でメールが来ても、すぐに信用しない。
- メールの内容をよく読み、不明な点や怪しい点があれば、その会社に問い合わせる。
- メールに書かれたURLが、本当にその会社のものか確認する。
- URLが正しそうに見えても、カード番号・暗証番号・パスワードの登録や変更をうながすメールは、リンクが偽られている可能性があるので注意する。
- 電子メールだけでなく、SMSやSNSのメッセージでも、同じ注意が必要。
身に覚えのない請求があったときの対処法
- 請求書や明細書をよく確認する:本当に自分が行っていない取引かどうか、判断します。店舗名や商品名が違う名前で表示されることもあるので、よく確かめましょう。
- カード会社に連絡する:不正利用の疑いがあると報告します。カード会社が取引の内容や利用履歴を調べ、不正利用であれば、カードを停止したり、新しいカードを発行したりします。
- 警察に届け出る:不正利用は犯罪です。警察に被害届を出すことが大切とされています。

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出典
(いずれも2026年10月16日に確認)
