台風が近づくと、「高潮に警戒を」という言葉を聞きますよね。では、高潮の警報が出たら、いつ、どう動けばいいのでしょうか?
2026年度の出水期から、高潮の情報は警戒レベルごとに整理されました。名前を見れば、いまどんな段階なのかが分かります。レベル別の動き方を、やさしくまとめました。
高潮って、どうして起きるの?
高潮は、台風や発達した低気圧のときに、海の水面が高くなる現象です。理由は大きく2つあります。
- 吸い上げ:気圧が下がって、海面が持ち上がる
- 吹き寄せ:海岸に向かって風が吹き、海水が寄せられて水位が上がる
さらに、高潮による浸水は、海岸に打ち寄せる波によっても起こります。

高潮の警報・注意報は、レベルごとに整理された
これまでは、特別警報と警報が同じレベル4相当だったり、高潮注意報がレベル2とレベル3に分かれていたりして、分かりにくい面がありました。新しい情報は、警戒レベルごとにすっきり並んでいます。
| 情報の名前 | 出るタイミング | とりたい行動 |
|---|---|---|
| レベル5高潮特別警報 | 浸水がすでに発生、または切迫 | ただちに安全確保の行動を |
| レベル4高潮危険警報 | 浸水被害のおそれがある状況の約6時間前までに | 浸水想定区域などにいる人は、全員が安全な場所へ避難 |
| レベル3高潮警報 | 同じく約12時間前までに | 避難に時間がかかる人は早めに避難。避難の準備を |
| レベル2高潮注意報 | 同じく約18時間前までに | 避難場所やルート、避難のタイミングを確認 |
| 早期注意情報(レベル1) | 5日先までにレベル4相当の現象が予想されるとき | 災害への心構えを高める(「高」「中」の2段階) |
市町村の避難情報とも対応しています。レベル3の高潮警報は「高齢者等避難」、レベル4の高潮危険警報は「避難指示」、レベル5の高潮特別警報は「緊急安全確保」を出す目安になります。

浸水のおそれが出る時間から数えて、レベル4は約6時間前、レベル3は約12時間前、レベル2は約18時間前までに出る決まりです。余裕を持って動き出せるように、時間を取って出る仕組みに変わりました。
「高潮予報海岸」って、なに?
国土交通大臣が新しく指定した海岸を「高潮予報海岸」と呼びます。ここでは、国土交通省・都道府県・気象台の3者が共同で、情報を出します。
- これまでの潮位の予測に加えて、「波の打ち上げ高」の効果も入れて予測する
- 波の影響も考えることで、浸水被害に対して、より的確な情報が出せる
それ以外の海岸では、これまでどおり、潮位の予測をもとに情報が出されます。
高潮警報の前に見ておきたい情報
警報が出る前から、次の情報で心構えを高めておくと安心です。
- 早期注意情報:5日先までの見通しを、「高」「中」で知らせる
- 時系列情報:明日までの見通しを、毎日4回(5時・11時・17時・23時)出す。高潮については、潮位の量的な予想も分かる
- 気象解説情報:台風のときなどに、高潮への注意を呼びかける
なお、これまで高潮注意報で行っていた「低地での軽微な浸水」への注意喚起は、新しい情報の体系では扱わず、高い潮位や大潮などに関する気象解説情報で呼びかけられます。「注意報が出ていないから大丈夫」と思わず、海沿いや低い土地にお住まいの方は、気象解説情報も見るようにしましょう。

高潮が心配なときに、今日からできること
- 自分の家が、高潮で浸水するおそれのある場所かを、ハザードマップで調べる
- 避難場所と避難ルートを、家族で確かめておく
- 台風が近づいたら、早期注意情報と時系列情報を見て、明日以降の動きを考える
- レベル3が出たら、避難に時間がかかる人は早めに動き出す
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出典
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」(2026年10月22日に確認)
- 国土交通省・気象庁「高潮に関する情報の改善」(令和8年4月更新)(2026年10月22日に確認)
