Wi-Fiは、毎日のように使いますよね。でも、「自宅のルーター」と「お店のWi-Fi」には、それぞれ、気をつけたい落とし穴があります。
この記事は、総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」の、被害事例(事例8、事例16)をもとに、2つのケースと、対処法を、やさしくまとめました。
事例1 Wi-Fiルーターの認証情報が盗まれた
何が起きたの?
Wi-Fiルーターは、インターネット回線と、自宅内のネットワークの境界に置くものです。ところが、製品の中には、脆弱性(ぜいじゃくせい)のあるものがあります。許可されていない第三者が、ルーターの内部にアクセスして、そのルーターを、外への攻撃の「踏み台」に悪用する、という事象が起きています。

認証情報が盗まれたときの対処法
- 管理者パスワードを変更する。ルーターの管理画面にアクセスして、変更します。
- 接続されている機器を確認する。不審なものがないか、チェックします。あれば、ブロックするか、Wi-Fiのパスワードを変更します。
- リモートからのアクセス機能を確認する。VPN機能やDDNS機能など、遠くからルーターにアクセスできる機能が、意図せず有効になっていないか、確認します。意図しない機能が有効だったら、無効にします。
- ファームウェアを最新版に更新する。セキュリティの脆弱性が、修正されます。
- そのほかの方法として、ルーターを初期化(工場出荷時の状態に)してから、ファームウェアを更新して、再設定する方法もあります。初期化の注意点と再設定のやり方は、取扱説明書で確認します。
ルーターの安全な設定の基本は、自宅のWi-Fiは安全?で、紹介しています。
事例2 暗号化されたカフェのWi-Fiで、写真をのぞかれた
何が起きたの?
Fさんは、カフェで過ごすのが好きです。カフェには、Wi-FiのSSIDとパスワードが書かれた掲示物があり、「暗号化されている」と聞いて、安心して使っていました。ある日、カフェのWi-Fiにノートパソコンをつないで、ブログを更新しました。しばらくして、ブログにコメントが入ったとメールが届きました。コメントを見ると、Fさんや家族のことが書かれていて、パソコンに保存した最近の写真を、のぞいているようなコメントでした。
Fさんは、家族と共有するために、写真を共有フォルダに保管していました。確認すると、同じWi-Fiにつながっている、ほかの端末の共有フォルダが、いくつか表示されました。そのカフェのWi-Fiでは、共有フォルダへのアクセスを防ぐ対策がされておらず、Fさんの共有フォルダの写真が、そのWi-Fiに接続していた第三者に、のぞかれていたようです。

対処法
- ネットワークプロファイルを「パブリック」にする。使っているパソコンに、同じネットワークのほかの機器から、アクセスできなくなります。
- または、パソコンの共有フォルダの共有を解除するか、パスワードを設定します。第三者のアクセスを遮断できます。
- ブログのコメントは、削除します。コメントに個人情報が含まれ、ほかへの拡散が心配なときは、警察への相談も検討します。
- 念のため、パソコンのセキュリティソフトを更新して、ウイルスやマルウェアの感染を、チェックします。必要に応じて、パソコンの初期化や、データのバックアップを行います。
2つの事例から、学べること
| 自宅のルーター | 公共のWi-Fi | |
|---|---|---|
| 落とし穴 | 脆弱性のある製品が、攻撃の踏み台にされる | 「暗号化されている」からといって、共有フォルダが守られるとは限らない |
| まず、やること | 管理者パスワードの変更、ファームウェアの更新 | ネットワークをパブリックに。共有を解除する |

公共の場でWi-Fiを使うときは、ファイル共有を、オフにしておきましょう。ほかの安全対策は、家庭でできるサイバーセキュリティ対策まとめをご覧ください。
公衆Wi-Fiを使うときの3つのポイントは、カフェのWi-Fi、そのままつないで大丈夫?公衆Wi-Fiを安全に使う3つのポイントもご覧ください。
関連記事
出典
- 事例8 Wi-Fiルータの認証情報が盗まれた・・・|国民のためのサイバーセキュリティサイト(総務省)(2026年10月17日に確認)
- 事例16 暗号化されたカフェのWi-Fi|国民のためのサイバーセキュリティサイト(総務省)(2026年10月17日に確認)
