子どもにスマホを持たせることになったけれど、変なサイトを見ないか、ゲームに夢中になりすぎないか、心配ですよね。
総務省の「電気通信サービスQ&A」(2026年度)をもとに、「フィルタリング」の基本と、家庭でできる工夫を、まとめました。
フィルタリングって、どんなもの?
フィルタリングは、青少年を有害な情報から守り、安心・安全にインターネットを使うための、手助けをするサービスです。薬物などの違法な情報や、出会い系・アダルト系のサイトなどの有害な情報を見られないように制限したり、年齢に合わないサービスやコンテンツの利用を調整したりできます。
携帯会社には、説明などの義務があります
「青少年インターネット環境整備法」により、スマホなどを契約するとき、携帯電話会社には、次のような義務があります(青少年は18歳未満)。
- 青少年かどうかを確認する:契約の相手や、端末を使う人が、青少年かどうかを確かめます。
- フィルタリングの説明:青少年が使う場合は、有害な情報を見る危険性と、フィルタリングの必要性を説明します。保護者がフィルタリングを使わないと申し出ない限り、フィルタリングサービスを提供します。
- 有効化の措置:回線の契約とセットで売られるスマホなどは、保護者が使わないと申し出ない限り、フィルタリングを有効にします。
保護者は、子どもが使うスマホを契約するときに、使うのが青少年であることを、携帯電話会社に伝える必要があります。説明をよく聞いて、子どもの成長に合わせて、フィルタリングを使うかどうかを、よく考えて決めましょう。
SNSをきっかけに、面識のない相手と知り合い、犯罪の被害にあった子どもは、いまも多い状況です。そのうち、フィルタリングを使っているかどうかが分かっている子どもでは、約9割が、フィルタリングを使っていませんでした(令和7年)。子どもを守るために、フィルタリングの設定、ペアレンタルコントロール機能の活用、家庭内のルールづくりが大切です。
フィルタリングを使う方法
- 携帯電話会社のサービス:あんしんフィルター for docomo、あんしんフィルター for au、あんしんフィルター for Softbank、あんしんコントロール(楽天モバイル)
- 市販のフィルタリングソフト
- OSの会社が提供する、ペアレンタルコントロール機能:スクリーンタイム/ファミリー共有(iPhoneなど)、Digital Wellbeing/ファミリーリンク(Androidスマホなど)
Android端末の一部の機種では、携帯電話会社のフィルタリングサービスではなく、OSの機能や、ほかのアプリ(例:Googleのファミリーリンク)を使う必要があります。買うとき、機種変更のときに、確認しましょう。また、iPhoneやiPadでは、基本的に、あんしんフィルターなどのフィルタリングアプリでコントロールできるのはWeb接続のみです。アプリのコントロールには、Appleのスクリーンタイムなどを使います。
子どもが安心して使うには、Webサイトとアプリの両方にフィルタリングがかかるように、正しく設定することが大切です。使うスマホのOSや機種、契約する携帯電話会社に合ったフィルタリングを選びましょう。
家庭でできる「ペアレンタルコントロール」
スマホには、SNS、ゲーム、動画など、子どもが夢中になるものがたくさんあります。時間を忘れて没頭したり、有害な情報が載っているサイトにうっかり入ったり、SNSで知らない人に会ってしまったりと、トラブルも多く起きています。そこで、技術的な手段と、親子のルールづくりの両方を組み合わせましょう。
- フィルタリングで、有害な情報の閲覧制限、端末の利用時間の管理、アプリの起動制限などをします。子どもの年齢や発達に合わせた設定にしましょう。
- スマホの使い方のルールを、家族で話し合って決め、守る習慣をつけましょう。必要に応じて、子どもと一緒に見直しましょう。
ルールの例
- 食事中や、歩いているときは使わない
- 勉強中は、保護者にあずける
- 1日の利用時間を決める
- 個人情報は投稿しない
- トラブルにあったら、すぐ周りの人に相談する
- 正しいかどうか判断できない情報は、情報源を確認する
ゲームで気をつけたいこと
- 課金と通信料:ゲーム自体は「無料」でも、アイテムが「有料」だったり、通信料がかかったりすることがあります。未成年が使うときは、親権者に確認しましょう。
- 利用金額の上限:アイテム課金などの金額に、上限を設定できる場合があります。気づかないうちに高額になるのを防げます。
- 年齢区分:ゲームには「○歳以上」という年齢区分のマークがあります。買う前に、内容や遊び方が子どもの年齢に合っているか確認しましょう。
- 位置情報ゲーム:周りに注意して、交通マナーを守りましょう。危険な場所や、私有地などの立ち入り禁止の場所には、入ってはいけません。
学校やPTAで話してほしいときは
「e-ネットキャラバン」という、無料の啓発講座があります。ネットの使いすぎ、ネットいじめ、誘い出し・なりすまし、ネット上の偽・誤情報などについて、45〜60分ほどで話してくれます。保護者・教職員向け、小学3・4年生向け、小学5・6年生向け、中学1年〜高校3年生向けがあり、保護者向けに、ルールづくりのポイントを解説する講座(60〜90分ほど)もあります。録画を見られる、ビデオオンデマンド講座もあります。
制度の内容や手続き、期限は、変わることがあります。最新の情報は、この記事の末尾にある「出典」のリンク先でご確認ください。
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出典
- 総務省「電気通信サービスQ&A」(2026年度)(2026年10月23日に確認)
- 電気通信サービスQ&A、トラブル事例集|総務省(2026年10月23日に確認)
- サイバー警察局便り 2026 Vol.7「サイバー空間でもこどもを守ろう」|警察庁(2026年10月24日に確認)
