★ 2026-10-21 防災・備え

住宅用火災警報器は、どこに付ける?寝室と階段、種類、お手入れ、悪質な訪問販売まで

住宅用火災警報器は、どこに付ける?寝室と階段、種類、お手入れ、悪質な訪問販売まで(消防庁)

夜、ぐっすり眠っているときに火事が起きたら、気づけるでしょうか。そんなときに煙を感知して、音で知らせてくれるのが「住宅用火災警報器」です。

この記事では、設置する場所や種類、お手入れ、そして悪質な訪問販売への注意をまとめました。

住宅用火災警報器って、どんなもの?

火事は、目で煙や炎を見たり、焦げ臭いにおいを感じたり、ぱちぱちという音を聞いたりして気づくことがほとんどです。ところが、就寝中や、仕切られた部屋で何かに集中しているときは、気づくのが遅れてしまいます。

住宅用火災警報器は、火災で発生する煙を感知して、音や音声で火災の発生を知らせる機器です。感知部と警報部が一つの機器に入っているので、天井や壁に取り付けるだけで働きます。

消防法令で、煙の感知性能や警報音の大きさなど、基本的な性能が決められています。そのため、基本的な性能はどの製品もほぼ同じと考えて大丈夫です。平成26年4月1日からは、型式適合検定に合格した製品に「合格の表示」が付くようになりました。

どこに付ければいいの?

基本的には、寝室と、寝室がある階の階段の上に付けます(1階の階段は除く)。住宅の階数などによっては、ほかの階段にも必要になる場合があります。

市町村の火災予防条例によって、台所やその他の居室にも設置が必要な地域があります。くわしくは、お住まいの地域の消防本部・消防署に聞いてみましょう。

住宅用火災警報器を付ける場所

なぜ、寝室なの?

  • 近年の住宅火災による死者(放火自殺者等を除く)を経過別に見ると、逃げ遅れが最も多く、全体の約6割を占めています。
  • 火災の件数は起きている時間帯が多い一方で、火災による死者数は、就寝の時間帯のほうが多くなっています。
  • そこで、必要最小限で効果が高い場所として、寝室に付けることになりました。
  • 階段室は、火災の煙が集まりやすい場所です。2階などで寝ている人にとっては、ほとんどの場合、唯一の避難経路でもあります。

どんな種類があるの?

種類特徴向いている場所
煙式(光電式)煙が入ると、音や音声で知らせる。消防法令で寝室や階段室への設置が義務づけられているのは、この煙式。寝室・階段室・台所など
熱式(定温式)周辺の温度が一定の温度に達すると、音や音声で知らせる。大量の煙や湯気が対流する場所に適している。台所・車庫など

電源は、電池を使うタイプ(電池寿命10年のものなど)と、家庭用電源(AC100V)を使うタイプがあります。取り付け位置は、天井と壁のタイプがあります。

「単独型」と「連動型」

  • 単独型: 火災を感知した機器だけが、警報を出します。
  • 連動型: 火災を感知した機器だけでなく、連動の設定をしたすべての機器が、警報を出します。配線で連動するものと、無線で連動するものがあります。

高齢の方や、目や耳の不自由な方には、音や光が出る「補助警報装置」を増やすことがすすめられています。

どれくらい効果があるの?

住宅火災の被害状況を分析したところ、住宅用火災警報器が設置されている場合は、設置されていない場合に比べて、死者数と損害額が半減し、焼損床面積は約6割減少していました。

実際の活躍例もあります。

  • 1階の台所から出火。2階で寝ていた人が、階段の警報器の音に気づいて119番通報し、避難できた。
  • 寝たばこで布団から煙が出て、寝室の警報器が鳴った。気づいた人が布団を風呂場へ運んで水に浸し、大事に至らなかった。
  • 調理中に寝てしまい、鍋から煙が出た。台所と寝室の警報器が鳴り、隣の人が警報音とにおいに気づいて119番通報した。

お手入れと確認も、大切です

  • 電池切れに注意: 電池が切れると作動しなくなります。点検ボタンを押すなどして、定期的に作動を確認しましょう。
  • 定期的にお掃除: ホコリが入ると、誤作動を起こす場合があります。掃除の方法は機種によって違うので、取扱説明書で確認しましょう。
  • 警報音が鳴ったとき: 電池が切れそうなときや故障のときに、音や光で知らせてくれる機種があります。対処方法は、取扱説明書で確認しましょう。

また、毎年まとめられている「住宅防火 いのちを守る10のポイント」では、住宅用火災警報器を「定期的に点検し、10年を目安に交換する」ことが挙げられています。

住宅用火災警報器の設置の効果

悪質な訪問販売には、ご注意を

住宅用火災警報器をめぐって、悪質な訪問販売の報告が消防庁に寄せられています。高齢の方の被害が多く、次のような例があります。

  • 「法律で必要。もう大体付いている。8万円かかる」と言われ、断ると「頭金だけでも」と言われて2万円を払った。機器は付かず、「領収書を取りに行く」と言ったきり戻ってこなかった(79歳の方の例)。
  • 「ボヤがあったら鳴る」と言って2か所に取り付け、20万円を請求されて払った(一人暮らしの80歳代の方の例)。
  • 「消防署の方から来た」と言って設置をすすめる。身分証明書の提示を求めたら、見せずに帰った。
  • 消防局のパンフレットに価格などを書き加えたものを持ってきて、「設置しないと違反だ」と脅すように販売した。

だまされてしまったときは、お住まいの地域の消防署や、消費生活センターなどに相談しましょう。住宅用火災警報器は、クーリングオフの対象商品です。なお、設置しなくても罰則はありません。ただし、家族と自分の命を守るために、早めの設置がすすめられています。

地域でまとめて買う方法もあります

女性防火クラブ、消防団、自主防災組織、町内会、マンションの組合など、地域で「共同購入」をする例が全国にあります。購入の手間が減ること、高齢者世帯の取り付けをご近所で助け合えること、交換の時期がそろうこと、悪質な販売の被害を防げることなどが、メリットとして挙げられています。

住宅用火災警報器のお手入れと見直し

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出典