太陽光パネルが、花粉や鳥のふんで汚れていると、発電に影響するのでしょうか。どんな汚れには、どう対処すればいいのでしょうか。
この記事では、保守点検のガイドラインにある、汚れの原因ごとの対処と、洗浄のときの注意を、やさしくまとめました。ふつうの住宅地では、汚れは雨で流れることが多く、屋根に上って掃除する必要は、ほとんどありません(くわしくは、太陽光パネルの掃除は必要?をご覧ください)。
汚れが、よくないわけ
汚れは、パネルの発電量を下げます。特に、汚れ方が一様でない(まだらな)場合は、一部だけが熱くなる「ホットスポット」という故障につながることがあります。
洗浄が必要かどうかは、設置の場所と条件に合わせて、調べて決めることがすすめられています。頻度は、その場所の降雨量や、ほこりの性質で、季節ごとに変わることもあります。洗浄のやり方は、パネルのメーカーが示す方法に従います。
汚れの原因別の対処
- 農業のごみ、ほこり。耕作のあとに洗浄します。土の保全が行われていない地域では、ほこりがよく出るので、定期的な洗浄が必要になることがあります。
- 工事の粉じん。近所の工事が終わってから、清掃します。工事の管理者に、粉じんを抑えるよう、お願いすることもあります。
- 花粉。花粉の季節が終わってから、清掃します。
- ディーゼルのすす。都市や、バス停のそばで出ます。頻繁な洗浄が必要になることがあります。
- 調理や製造などの汚れ。近くの施設の作業が、汚れの原因になることがあります。汚れのサンプルを調べて、原因を見分けます。
鳥のふんと、巣への対策
鳥のふんは、まだらな汚れになりやすい汚れです。対策は、次のようなものがあります。
- 鳥が巣をつくれる、パネルの間の、すき間を減らす。
- 鳥が止まらないよう、パネルの上の端に、バードスパイク(とげ)を付ける。
- 防鳥ネットで、パネルの下の部分を、屋根までふさぐ。
- 鳥よけの模型(フクロウやタカ)を置く。
- 巣をつくる季節に合わせて、巣づくりを防ぎ、巣を取り除く。鳥は習慣で動くので、時間がたつと、その屋根を避けるようになります。
洗浄のときの注意
- 使ってはいけないもの。高圧の放水、ブラシ、溶剤、研磨剤、強力な洗剤は、使いません。パネルを傷める原因になります。
- 時間帯。熱や、部分的な影による損傷を避けるため、日差しの弱い条件で行うことがすすめられています。
- やり方。パネルのメーカーが示す方法に従います。
屋根の上は、落下と感電の危険があります。屋根に設置したパネルの洗浄は、自分で行わず、販売店や施工店などの専門業者に、相談しましょう。
雪を落とすときの注意
除雪で、シャベルなどを使うときは、パネルを傷めないよう注意します。粉雪や、乾いた雪には、強力な送風機(ターボファン)を使うほうが、適しています。
汚れのほかに、見ておきたいもの
パネルに、泥や、動物のふん、草などが付いていたら、取り除くとされています。あわせて、焦げ跡、ひずみ、変色、ガラスのひび割れ、ガラスとフレームのすき間がないかも見ます。破損があるときは、パネルのメーカーに相談します。点検の全体は、屋根の太陽光は4年に1回の点検で何を見る?の記事をご覧ください。
まとめ:汚れの原因を見て、洗うなら、やさしく
汚れは、原因ごとに、対処が違います。まだらな汚れは、ホットスポットの原因になるので、注意します。洗浄は、メーカーのやり方に従い、強い水や洗剤は使いません。屋根の上の作業は、専門業者に任せましょう。
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出典
- 太陽光発電システム保守点検ガイドライン(2019年12月改訂)|日本電機工業会・太陽光発電協会(2026年10月24日に確認)
