★ 2026-10-24 製品の安全

リチウムイオン電池の捨て方。不燃ごみに出すと火災の原因に?

リチウムイオン電池の捨て方。不燃ごみに出すと火災の原因に?(政府広報オンライン)

使わなくなったモバイルバッテリーや、こわれたハンディファン。燃えないごみに、ぽいっと出していませんか?実は、リチウムイオン電池が入ったものを間違った方法で捨てると、ごみ収集車やごみ処理施設で火事になることがあるんです。

どんな製品に入っているのか、どう捨てればいいのかを、見ていきましょう。

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リチウムイオン電池って、どんなもの?

リチウムイオン電池は、充電して、くり返し使える電池のひとつです。小さくて軽く、エネルギー効率が高いので、スマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機、モバイルバッテリー、加熱式たばこ、コードレス掃除機、電気かみそりなど、身の回りのいろいろな製品に使われています。

ただし、強い衝撃が加わると、発火するおそれがあります。

ごみ処理のときの火災が、増えている

リチウムイオン電池が、間違った分別でごみに出されると、ごみ収集車の中で押しつぶされたり、ごみ処理施設の破砕機などで衝撃が加わったりして、発火し、大きな火災につながることがあります。

リチウムイオン電池が混ざった一般ごみから出火して、消防隊などが消火したケースは、2022年度が4,260件、2023年度が8,543件と、倍増しています(環境省「一般廃棄物処理実態調査(令和5年度実績)」より)。火災で施設の設備が壊れ、復旧に数億円かかったケースや、長い間ごみの回収が止まったケースもあります。住民の暮らしにも、大きな負担がかかってしまいます。

リチウムイオン電池が原因のごみ処理時の火災

火災の原因で多いのは「モバイルバッテリー」

火災などの原因になった品目を見ると、いちばん多いのがモバイルバッテリーで、次が加熱式たばこ、その次がコードレス掃除機の順です。小さくて安いものや、表面がプラスチックのものが多く、リチウムイオン電池が入っているのかどうか、見ただけでは分かりにくいものもあります。

次のようなものは、リチウムイオン電池が使われている可能性があります。

  • 充電して、くり返し使えるもの。
  • ワイヤレスで、コンセントにつながなくても、動いたり光ったりするもの。

リチウムイオン電池を捨てるときは

1. 使いきってから捨てる。電池は無理に外さない

発火のリスクを減らすため、製品が動かなくなるまで、電気を使いきりましょう。スマートフォンやハンディファンのように、電池が内蔵された製品は、無理に電池を取り外すのは危険です。分解せずに、そのまま処分してください。

2. お住まいの市区町村のルールを確認する

処分するときは、必ず、市区町村の捨て方のルールを確かめましょう。電池を取り外せるか、外せないかによって、回収の方法が違うこともあります。分別の区分も、「危険ごみ・有害ごみ」「電池」「不燃ごみ」など、市区町村によってさまざまです。くわしい回収方法は、市区町村のウェブサイトなどで調べられます。

3. 自治体が回収していなくても、メーカーなどの回収がある

製品から取り外した電池などは、一般社団法人JBRCの「ボックス回収」を使えます。資源有効利用促進法で、リチウムイオン電池などの小型充電式電池のメーカーや、使う機器のメーカーは、使い終わった電池の自主回収とリサイクルが義務づけられています。メーカーなどでつくるJBRCが、公共施設や家電量販店などに「小型充電式電池リサイクルBOX」を置いて、取り外された電池や、モバイルバッテリー本体を回収しています。

最寄りの回収場所や、回収の対象は、JBRCのウェブサイトで調べられます。ただし、破損したり膨らんだりしたものや、JBRCの会員メーカー以外の電池は、回収の対象外です。持ち込む前に、対象かどうか、施設のどこで回収しているかを確かめておきましょう。

リチウムイオン電池の安全な捨て方
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「不燃ごみに出せば大丈夫」ではありません

リチウムイオン電池が原因の火災事故などが起きた市区町村を対象にした、調査(2024年度)では、いちばん多く火災が起きている分別区分は「不燃ごみ」で、全体の72%でした。

不燃ごみは、集めたごみをそのまま埋め立てるのではなく、まず細かく砕いて容積を減らし、次に資源になるものを回収してから処理します。そこにリチウムイオン電池が紛れていると、砕くときの衝撃で発火し、電池の中の電解液に引火して、火災になることがあります。安易に不燃ごみとして出さず、必ず自治体のルールに沿って処分してください。

国が呼びかける「3つのC」

2025年12月に、「リチウムイオン電池総合対策パッケージ」がつくられました。製造から廃棄、処理までの各段階で、関係する省庁が取り組む内容をまとめたものです。たとえば、膨らんだり変形したりした電池の安全な処理方法の方針づくりや、ごみ処理施設への火災防止設備の導入支援などが入っています。

国民や事業者には、製品を扱うときの心がけとして、次の「3つのC」を呼びかけていきます。

  • Cool choice(賢く選ぶ)
  • Careful use(丁寧に使う)
  • Correct disposal with better recycling(正しく捨てる、そして資源循環)

まとめ:捨てるときは、まず自治体のルールを確認

電気を使いきる、分解しない、自治体のルールを調べる、回収ボックスも使える。この4つを覚えておけば、いざというときに迷いません。家の中に、使わないまま眠っているモバイルバッテリーなどがないか、一度さがしてみましょう。

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出典

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