好きなマンガのイラストをSNSに載せたくなったり、行けなくなったライブのチケットを誰かに譲りたくなったり。そんな場面、ありませんか?
ここでは、ネットで「知らずに違法になりやすい」3つの場面、つまり作品の投稿、海賊版、チケットの転売を、やさしくまとめました。
1. 作品の画像やイラストを、SNSに投稿するとき
テレビ番組、映画、ライブ映像、音楽、書籍、キャラクター……。世の中は、誰かの著作物であふれています。それらを許可なく公開したり、アップロードしたりしたら、どうなるでしょう?
- 作者を苦しめることになります。自分の作品が、知らないところで勝手に使われたらどう感じるか、作る側の気持ちを想像してみましょう
- 次の作品が生まれなくなります。有料の作品が許可なく無料で公開されると、制作に関わる人たちは、次の作品を作れなくなってしまいます
- スクリーンショットや画面録画も同じです。撮影禁止のものを公開したり、正規のものではないと知りながらダウンロードしたりすることも、違法です
違法であることを知りながら著作物をダウンロードした場合は、個人で楽しむ範囲でも、2年以下の懲役または200万円以下の罰金(またはその両方)になることがあります。営利目的でなくても、あてはまります。
また、著作権とは別に、プロフィールに有名人の写真を使ったり、友だちの写真や動画を許可なく載せたりすると、肖像権などの侵害にあたる可能性があります。無料で使える曲や画像でも、利用の条件をしっかり読んで、ルールに従って使いましょう。

2. 「無料で読み放題!」の海賊版サイト
作者や出版社などの許可なく、マンガを違法に無料で見せているのが「海賊版サイト」です。これまでに、いくつもの海賊版サイトが摘発されて閉鎖されましたが、海外で運営されているサイトもあります。
- 利用すると、広告収入で犯罪者を助けてしまいます
- 登録した情報が悪用されたり、ウイルスに感染したりするリスクがあります
- 個人情報の流出や、フィッシング詐欺のような被害も起きています
- 海賊版などからのダウンロードは、個人で使うだけでも、民事・刑事の罰の対象になります
安全に楽しむ目印は、「ABJマーク」です。マンガや書籍の正規の配信サービスには、著作権者から使用許可を得ていることを示すABJマークがついています(原則、トップ画面にあります)。チケットやポイントで読める正規のサイトはたくさんあるので、ABJマークを目印に、お気に入りを探してみましょう。

3. 行けなくなったチケットを、転売するとき
2019年にできた「チケット不正転売禁止法」で、特定興行入場券の不正な転売などは禁止されています。
「特定興行入場券」とは、ライブやイベントの入場券のうち、次の条件がそろっているものです。
- 販売するときに、無断での有償譲渡が禁じられている
- 入場できる人や購入者の氏名・連絡先が確認されている
- チケットの券面に、それらが表示されている
こうしたチケットを、興行主などの許可なく、販売価格より高く繰り返し転売することが禁止されています。チケットを多めに買って、良い席以外を高く転売することも、違法とみなされるかもしれません。「行ける日×人数」で申し込みましょう。
行けなくなったときは、興行主が用意していることが増えた「公式リセール(再販)サイト」など、正規のルートで譲りましょう。この法律ができて、フリマやオークションのサイトの多くは、音楽やスポーツのチケットを扱わなくなりました。SNSで直接取引をして、代金を振り込んだのにチケットが届かない、届いても入場できなかった、というトラブルも起きています。売ったチケットを使うために教えた本人確認の情報を、悪用されることもあるので注意しましょう。
取引で困ったことがあったら、一人で悩まず、消費者ホットライン「188」に相談しましょう。

まとめ
| 場面 | 気をつけること |
|---|---|
| 作品の画像・イラストを投稿する | 許可のない公開はしない。利用の条件を読む。人の写真も許可なく載せない |
| マンガを無料で読む | 海賊版サイトは使わない。ABJマークのある正規サイトを選ぶ |
| チケットを譲る・買う | 公式リセールなど正規のルートで。高額転売や転売目的の購入はしない |
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出典
- 総務省 インターネットトラブル事例集(2026年版)「知らずに違法!? 作品画像やイラストのSNS投稿」(2026年10月21日に確認)
- 同「『無料で読み放題!』の誘惑」(2026年10月21日に確認)
- 同「ちょっと待って!それって転売できるものなの?」(2026年10月21日に確認)
