地震は、いつ、どこで起きるか分かりません。だからこそ、「ふだん」「揺れたとき」「そのあと」の、それぞれで、何をするかを、先に知っておくことが大切ですよね。
この記事は、消防庁の「地震防災マニュアル」「地震に自信を」、政府広報オンライン、国土交通省のハザードマップポータルサイトなどの情報をもとに、地震への備えと行動を、時間の流れに沿って、1本にまとめた地図です。くわしい内容は、それぞれの記事(リンク)で、読めます。

ふだん:家で、できる備え
1. 家族で話し合う(家庭の防災会議)
- 家の中で、どこがいちばん安全か。
- 避難場所と避難路は、どこか。避難するとき、だれが何を持ち出すか。
- 幼い子や高齢のかたの避難は、だれが責任をもつか。
- 家族の連絡方法と、最終的に落ち合う場所はどこか。昼の場合、夜の場合の、分担も決めておく。
2. 家具や家電を固定する
建物が無事でも、家具が倒れると、下敷きになったり、避難の道をふさいだりします。タンスや棚は、L型金具などで、壁の桟や柱に固定します。テレビやパソコンは、金具や耐震シートで、台と壁に固定します。つり下げ式の照明は、複数のチェーンで、数か所を天井にとめます。寝室や子ども部屋、出入り口の近くには、できるだけ背の高い家具を置かない、という工夫も有効です。
→ 家具の転倒防止
3. 地震のあとの「火事」を防ぐ
東日本大震災(2011年)では、原因が特定された火災108件のうち、過半数が電気関係の出火でした。揺れを感じて、ブレーカーなどを自動で止める「感震ブレーカー」(分電盤タイプ、コンセントタイプ、簡易タイプ)が、有効な手段とされています。設置するときは、急に電気が止まっても困らないための対策も、あわせて行います。

4. 備蓄品と、非常持出品を用意する
| 種類 | どんなもの? |
|---|---|
| 備蓄品 | 家で、数日間、生活するためのもの。最低限、3日間程度の水や食料。できれば1週間分くらい |
| 非常持出品 | 避難するときに、すぐ持って出るもの。備蓄品の中から選ぶ。持ち出しやすい所に置き、背負える袋に入れる |
- 水は、飲料水と調理用水として、1人1日おおよそ3Lが必要です。
- 水と、カセットコンロなどの熱源は、必需品です。カセットボンベは、1人1週間で約6本が目安です。
- 日ごろ食べているものを、少し多めに買って、食べたら買い足す「ローリングストック」がおすすめです。
5. 自宅の災害リスクを調べる
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、住所から、自宅や職場の災害リスクを調べられます。「重ねるハザードマップ」(災害リスクや防災に役立つ情報を重ねて見る地図)と、「わがまちハザードマップ」(全国の市町村が作ったハザードマップのリンク集)の、2つがあります。整備や更新の準備中の地域もあるので、市町村のハザードマップも、あわせて見ましょう。
6. 家族の安否確認の方法を、決めておく
災害のときは、携帯電話がつながりにくくなります。「災害用伝言ダイヤル(171)」は、局番なしの171に電話して、安否などを音声で録音・再生できます。「災害用伝言板」は、携帯電話のインターネットサービスで、安否を文字で登録します。体験できる日があります(防災週間の8月30日〜9月5日、毎月1日と15日、1月1日〜3日、防災とボランティア週間の1月15日〜21日)。
揺れの前後:まず、身を守る
緊急地震速報が鳴ったら
緊急地震速報は、強い揺れが来ることを、事前に知らせる警報です。揺れ始めるまで、せめて10秒あれば、頭を守るなどの、とっさの行動で、被害をいくらか減らせます。ただし、強い揺れが来るまでの時間は、長くても、十数秒から数十秒です。震源に近い地域などでは、発表が間に合わないことがあります。予想震度には、プラスマイナス1階級程度の誤差もあります。
場所ごとの、身の守り方
| 場所 | 行動 |
|---|---|
| 家の中 | 座布団などで頭を守り、大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れる。あわてて外へ飛び出さない |
| 商業施設など | 係員の指示に従う。出口や階段に殺到しない。ガラスの陳列棚や、つり下がった照明の下から離れる |
| エレベーター | 最寄りの階で止めて、すみやかに降りる |
| 外 | ブロック塀や自動販売機などから離れる。看板や窓ガラスが落ちてくることがあるので、建物の周りから急いで離れる |
| 自動車の運転中 | ハザードランプをつけて徐行し、道路の左側に停車して、エンジンを止める。収まったら、キーをつけたまま、徒歩で避難する |
| 電車・バス | つり革や手すりにしっかりつかまる。車掌や誘導員の指示に従う |

揺れが収まったら:次の行動
- 身の安全を確保する。大きな揺れは、1分程度で収まります。周囲を確かめ、玄関などの扉を開けて、脱出口を確保します。
- 火を防ぐ。ガス器具は元栓を締め、電気器具はコンセントを抜きます。出火したら、ボヤのうちに、消火器などで消し止めます。
- 危ない場所に近寄らない。狭い路地、塀ぎわ、崖や川べりは、離れます。
- 避難は、徒歩で、持ち物は最小限に。津波に注意し、強い地震(震度4程度以上)、または、弱くても長くゆっくりした揺れを感じたら、すぐに海岸から離れて、高台などへ避難します。
- 正しい情報を入手する。テレビ、ラジオ、市町村、消防署、警察署の情報に注意して、デマにまどわされない。不要・不急の電話はかけない(消防署への災害状況の問い合わせも、控えます)。
- 助け合う。軽いケガは、協力して応急手当をする。下敷きになった人がいたら、地域のみんなで、救出に努める。
首都直下地震は、自分ごととして
首都直下地震は、東京圏とその周辺で起きる、大規模な地震です。南関東地域を震源とするマグニチュード7クラスの地震は、今後30年以内に70%の確率で発生すると見込まれています。中央防災会議の報告書(2025年12月)では、都心南部直下地震が、冬の夕方、風速8m/sで起きた場合に、死者が最大約1.8万人、全壊・焼失棟数が最大約40万棟、経済的被害が約83兆円と想定されています。国や自治体の支援だけでは、足りなくなると見込まれ、「自分の身は自分で守る」自助が大切です。
今日からできる、8つのチェックリスト
- 寝室の家具が、倒れても、ふさがない配置になっているか。
- タンスや棚を、固定してあるか。テレビやパソコンは、台に固定してあるか。
- 水と食料は、3日分(できれば1週間分)あるか。
- 非常持出袋を、持ち出しやすい場所に置いてあるか。
- 家族と、落ち合う場所と、連絡方法(171、伝言板)を決めたか。
- ハザードマップで、自宅のリスクを調べたか。
- 緊急地震速報の、音と設定を確認したか。
- 感震ブレーカーの設置を、考えたか。
大雨や台風の備えは、大雨・台風の「レベル」の見方をどうぞ。全部を一度にやらなくても、大丈夫です。まずは、寝室の家具の見直しから、始めましょう。
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- 緊急地震速報と津波警報
- 地震が起きたとき、どこで何をする?
- 地震が起きたら、まず何をする?
- 首都直下地震に備えよう
- 大雨・台風の「レベル」の見方
出典
- 地震防災マニュアル|消防庁(2026年10月16日に確認)
- 首都直下地震に備えよう|政府広報オンライン(2026年10月16日に確認)
- 感震ブレーカー|政府広報オンライン(2026年10月16日に確認)
- ハザードマップポータルサイト|国土交通省(2026年10月16日に確認)
